初心者でも安心！メロンパン屋をキッチンカーで開業するために必要な準備を徹底解説

キッチンカーでメロンパン屋の開業を検討している人もいるのではないでしょうか。メロンパンは幅広い世代からの人気も高く、気軽に食べられる軽食やおやつとしての人気の高さでも知られています。

メロンパンにも種類がありますし、キッチンカーでどんなメロンパンを出店できるのか気になっている人もいると思います。キッチンカーでメロンパンを開業するために覚えておきたいポイントを徹底的に紹介していきたいと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

キッチンカーでメロンパン屋を開業するメリット

メロンパンといえば、外はカリカリしていてなかはふわっふわの食感が癖になります。女性ならずとも、男性でもメロンパン好きな人は多いのではないでしょうか。キッチンカーで出店しているメニューも増えているからこそ、メロンパンにするべきか迷っている人もいるかもしれません。キッチンカーでメロンパン屋を開業するうえでどんなメリットがあるのか、詳しく説明していきたいと思います。

開業費用を抑えられる　

キッチンカーでメロンパン屋を開業するメリットとして、固定店舗と比較したときに初期費用や運用コストを抑えられる点が大きいと思います。実際に出店してみないと、どの程度需要があるのかもわかりません。

キッチンカーは、家賃や土地代などのコストがかからないため少ない資金で独立開業を目指すことも夢ではありません。できるだけリスクを減らして開業したいと考えている人にとっても、リスクを抑えつつ気軽に参入しやすいのも大きなメリットといえるでしょう。キッチンカーをはじめて開業する場合、できるだけ開業費用をおさえておくことが大切です。

調理工程がシンプルで回転率が高い　

メロンパン屋での開業は、キッチンカーで提供できる料理のなかでも調理工程がシンプルで回転率が早いのも魅力の一つです。メロンパンの下ごしらえや準備にしても生地の成形や焼き上げが比較的シンプルにできることもあり、他のメニューと比較してもスピーディーな提供に繋がります。

お客さんを待たせにくいので、回転率を上げることにもなります。また、下ごしらえした生地をまとめてオーブンに入れ焼き付けられます。一度に多くの商品を提供できることや、シンプルな調理工程で作れる事、大型設備が不要で運営コストを抑えることもできます。

時間帯や場所を選ばない　

メロンパンは食事としての需要だけではなく、デザートとして食べる人も少なくありません。人気のメロンパン屋は一日を通してお客さんが来ています。ランチ向けのメニューだと売れる時間が限られてしまいますが、メロンパンはランチ時間を過ぎても需要があります。

安定的に集客したいと考えている人にとっても、時間帯や場所を選ばずに出店できるのは大きなメリットともいえるでしょう。また、メロンパンはイベント出店との相性もいいので、ランチ以外にもイベント出店が収益の柱となることもあります。時間帯や場所を選ばずに使えるのは大きなメリットといえるでしょう。

キッチンカーでメロンパン屋を開業するデメリット　

キッチンカーでメロンパン屋を開業するメリットはたくさんありますが、デメリットといえる部分もあります。キッチンカーで収益を上げたいと考えている人にとって、デメリットの部分も意識しておかないと収益としての効果が期待できなくなってしまいます。キッチンカーでメロンパン屋を開業するうえで、どんなデメリットがあるのか見ていきましょう。

客単価が低い

メロンパンは、客単価が安くなりやすい点はデメリットといえます。メロンパンの価格帯は一般的に300円～500円が中心となります。キッチンカーであるかどうかは関係なく、メロンパンだけで大きな売り上げを作るのは現実的ではありません。

キッチンカーのメニューのなかには、1食1,000円近いメニューもあることを考えると商品単価が安くなってしまいます。単価が低いからこそ、少しでも売り上げを上げるための工夫が欠かせません。例えば、メロンパンと一緒にドリンクメニューを提供する方法もあり、客単価を効率的に上げられるようにしていきましょう。

出店場所を探す必要がある　

メロンパン屋に限らず、キッチンカーを運営していくためには出店場所を探す必要があります。定期的に出店できる場所がないと安定的な売り上げを実現できなくなってしまいます。

出店場所がないとその日の売り上げはゼロになってしまうので、何よりも優先するべき重要なポイントになります。キッチンカーをはじめて開業する人の場合は、出店場所を探すことに苦戦する人も少なくありません。交渉するための営業力を身に着けることも重要です。

キッチンカーは実店舗のように、毎日同じ場所に出せるわけではないのでどうやって出店場所を探すのか考えておくようにしましょう。

キッチンカーでメロンパン店を開業するのに必要な許可　

キッチンカーでメロンパン屋を開業するためには、必ず取得しなくてはいけない2つの許可があります。そのため、許可をどうやってとるべきか迷うこともあるのではないでしょうか。

開業までにやらなくてはいけないことも多くありますし、必要な手順や資格を取得できるようにスムーズに進めていけるようにしておきましょう。キッチンカーでメロンパン屋を開業するために必要な許可を2つ紹介します。

飲食店営業許可　

キッチンカーでメロンパン屋を開業するためには、「飲食店営業」の許可が必要になります。以前はキッチンカーで取り扱うメニューによっても営業許可の違いがありましたが、2021年6月以降はどんなメニューであっても飲食店営業許可を取る必要ができました。

保健所にて取得するものになり、調理をした料理の提供ができるようになります。具体的には場所や設備に対して許可をとるものになり、経営者を交代しても届け出を出すことで許可を引き継ぐこともできます。複数の場所でキッチンカーを出店するときは、地域ごとで飲食営業許可の申請を行うことになります。

キッチンカーの飲食店営業許可はキッチンカーで販売するための営業許可とは？取得費用から流れまで解説でも紹介しています。

食品衛生責任者　

キッチンカーの施設ごとに、必ず1名以上の食品衛生責任者を配置する必要があります。食品衛生責任者になるためには、栄養士や調理師などの資格保有者だとスムーズです。

資格を持っていなくても、都道府県それぞれで開催している「食品衛生責任者養成講習会」を受講すると、取得できるようになります。講習会は店舗を営業する都道府県である必要はないため、受講しやすい範囲でも問題ありません。

例えば、キッチンカーを出店する場所が東京であっても、他の都道府県で受講した食品衛生責任者養成講習会も有効になります。スケジュールの兼ね合いもあるので、受講しやすい場所を選びましょう。

メロンパンのキッチンカーの運営方法　

メロンパンのキッチンカーの運営方法には、いくつか方法があります。

どんな出店方法にするべきか迷っている人向けに「自分で開業する」「フランチャイズで始める」いずれの方法にするべきなのか、運営方法のポイントを説明したいと思います。

キッチンカーの運営方法についてもっと知りたい人はキッチンカーの始め方5ステップ！準備からオープンまでの流れを解説！でも紹介しています。

自分で開業する　

自分でメロンパン屋を開業する場合、一から事業計画を立て、どんなメニューを提供するのかを考えていく楽しさもあります。自由度が高くメニューや価格設定、販売場所も含め自由に決められるのも特徴です。

他店との差別化やオリジナリティのある運営を実現することにも繋がります。また、初期費用がかかりにくくフランチャイズ料も必要ありません。具体的にどのようなコストがかかるのか管理しやすい特徴もあるため、段階的な投資も実現してくれます。

ただし注意点として集客に工夫が必要になることです。集客やリピーターを増やすためにも、独自のマーケティングが必要になります。

フランチャイズで始める　

メロンパン屋をフランチャイズで始める方法もあります。もともと知名度もあるため、開業してすぐに一定の集客を見込めるようになります。告知や宣伝の必要もなく、集客に繋げやすいのも特徴です。

また、フランチャイズで出店するうえで、本部のサポートを受けられるケースもあり未経験者であってもスムーズに進めやすくなります。ただし、フランチャイズの場合、売り上げからロイヤリティが差し引かれるようになります。本部の運営方針によっては営業しにくい部分を感じるかもしれません。制約も出てくるため、希望通りの出店になるとは限りません。

キッチンカーでメロンパン屋を開業するために必要な車両と設備

キッチンカーでメロンパン屋を開業するために、どんな車両や設備が必要になるのでしょうか。これから開業したいと考えている人向けに、必要な車両のおすすめや設備を詳しく紹介します。

軽トラックタイプがおすすめ　

キッチンカーでメロンパン屋を開業するためには、軽トラック型キッチンカーがおすすめです。

メロンパンは他のメニューと比較しても開業するのに必要な設備が少ないのもあり、そこまで大きなスペースを必要としません。提供するものもシンプルなので、少ないスペースでも十分にメロンパンを提供できます。

また、軽トラックタイプなら場所を選ばずに出店できるのもあり、場所を探すときの範囲が広がります。キッチンカーで安定した収益を得るためにも、出店場所の確保は重要です。大きなキッチンカーほどコストもかからないからこそ、気軽に利用できるのも特徴と言えるでしょう。

調理設備　

メロンパンをキッチンカーで出店する上で、必要になる設備は「業務用オーブン」と「冷凍機、冷凍庫」のみです。事前にメロンパンの仕込みをしたあとに、生地を寝かせておくスペースも必要です。一般的にパンは成型→発酵→焼く作業が必要になります。他に発酵のスピードを早くするための、発酵機が必要なのであれば卓上のシンプルなものでも十分に対応できます。メロンパンを作るためにも必要になるため検討しておきましょう。

キッチンカーのメロンパン屋を出店する上で必要となる、業務用オーブンと冷凍庫・冷蔵庫について、それぞれ説明したいと思います。

業務用オーブン　

業務用のオーブンの熱源は、電気式とガス式があります。家庭用のものは、毎回余熱が必要になるため、どうしても手間がかかってしまいます。大田型のものだとちょっと割高になりますが、卓上タイプのものでも十分に使えます。

冷凍機・冷凍庫　

メロンパンに必要な材料を、衛生的に適切な状態で保つために、冷蔵庫や冷凍庫が必要です。メロンパン製作に使うバターや牛乳などの乳製品は鮮度が大切です。特に夏場のように気温が高い時期になると、傷みやすくなるからこそ保存に気をつけるようにしてください。

キッチンカーのなかに冷凍機・冷蔵庫を設置するスペースがあるかどうか、使用する電力も含め決めるようにしてください。途中で電源が切れてしまうことのないように、契約内容も含め見直すようにしましょう。

また、簡易的に材料を持ち出すのであればクーラーボックスも活用してみてください。

メロンパン屋のキッチンカーを成功させるコツ

キッチンカーのメロンパン屋を成功させたいと考えている人向けに、成功させるためのコツを紹介します。メロンパンは人気のある定番メニューではありますが、他にも競合がいるからこそ、いかにリピーターを増やして行けるかも重要です。

トッピングをつけて販売価格を上げる　

メロンパンにも種類があるように、シンプルな味やデザインだけだと単価が決まってしまいます。例えば、使用している素材にこだわる、デザインで一工夫を入れてインパクトのあるメロンパンにする方法もあります。

メロンパンのなかに、アイスやホイップクリームなどを挟んでデザートサンドにするのもおすすめです。なかに挟むクリームも、カスタードクリームやチョコレートなどお店の独自性を出せるといいでしょう。トッピングをつけて、1こあたりの販売単価を上げるのも、一つの方法としておすすめです。メニューにも種類を持たせられるようにしましょう。

サイドメニューをつけて客単価を上げる　

メロンパンだけだと客単価を上げるのは難しいので、夏はフルーツジュースや炭酸、冬はホットココアや抹茶ラテなどサイドメニューに工夫する方法もあります。季節に合わせて需要の高い飲み物をセット販売する方法もあります。

また、コーヒーや紅茶と一緒にメロンパンを楽しみたい人もいるので、セット販売で少しお得にするのも一つの方法です。コーヒーにしても、挽きたて豆を使ったコーヒーなど思わず飲みたくなるものを選びましょう。ランチ出店やイベント出店に限らず、ドリンクの需要は高いからこそ客単価を高めるためにも、活かすようにしてください。

キッチンカーのサイドメニューはキッチンカーにおすすめのドリンクメニュー7選！機材や販売時の注意点も解説でも紹介しています。

SNSでの見映えを意識する 　

キッチンカーでメロンパンの販売をするときは、SNS映えを意識することも大切です。例えば、カラフルで映えるようなトッピングはそれだけで目を引きます。フルーツを盛り付ける方法やチョコレートを使ったデコレーションなどもおすすめです。

デザインが苦手な人は、カラースプレーを使って思わずSNSで共有したくなるようなデザインを考えるようにしましょう。また、投稿時に映えるロゴ入りの紙袋やカップを使うとブランド認知度を向上させることにもなります。インスタ映えする背景を用意しておき、写真撮影しやすい環境を整える方法もあります。

キッチンカーのSNS映えはキッチンカーの集客に役立つタペストリー！選び方・購入方法・作るときのコツまで詳しく解説でも紹介しています。

まとめ 　

キッチンカーでメロンパンを出店するのは、軽トラックの小さな車体から開業しやすく、設備投資が少ないという特徴があります。人気のメニューだからこそ、SNS映えを意識するようにしてください。キッチンカーというとハードルが高いと思っている人にこそ、おすすめです。

また、メロンパンはシンプルな工程なのもあり、初心者でも挑戦しやすく、スピーディーに提供できるのも特徴です。メニューだと思います。ただ、客単価が低くなりやすいのもあり、トッピングや一緒にドリンクをセット販売する工夫が欠かせません。

キッチンカーでメロンパン屋を出店するときは、まずはどんなお店を出したいのかを明確にした上で、準備を進めていきましょう。