会社員27年からピザのキッチンカーへ。開業5か月で月商約90万円|Marti Sereno 越智さん(東京都・神奈川県)

Marti Sereno 越智さんの成果インタビュー動画のサムネイル

東京都町田市を拠点に、石窯で焼くピザのキッチンカー「Marti Sereno(マルティセレーノ)」を営む越智さん。電気メーカーに27年勤めたあと、「ピザ屋さんをやってみたかった」という思いを形にするため、キッチンカーの窓口でキッチンカーを製作しました。

2026年3月に開業し、7月と8月はどちらも月商約90万円。開業から5か月で、月商100万円が目前に見えるところまで来ています。

この記事では、会社員から転身した越智さんが、開業後の試行錯誤をどう乗り越えたのかを、インタビュー動画と代表の解説をもとに紹介します。

屋号Marti Sereno(マルティセレーノ)
メニュー石窯で焼くピザ(5種類)。イベントではビールやソフトドリンクも
メインエリア東京都・神奈川県(拠点は東京都町田市)
前職電気メーカー(勤続27年)
ご利用サービスキッチンカー製作(特典の経営コンサルティング付き)
開業2026年3月
開業5か月目の月商約90万円(2026年7月・8月)
月収の目安約31万円(利益率35%で試算)
目次

キッチンカーを始めたきっかけ

越智さんは電気メーカーで27年間、パソコンに関わる仕事をしてきました。年齢的に人生を切り替えようかと考えたとき、思い出したのが「ピザ屋さんをやってみたかった」という気持ちです。その手段としてキッチンカーがあると知り、本格的に調べ始めました。

ピザの生地は、修行の経験もなく、すべて独学で研究して作り上げたものです。キッチンカーには約180万円の本格的なピザ窯を載せ、石窯で焼くピザを提供しています。

お客さんが来るのを待つよりも、お客さんがたくさんいるところに行けるのは大きなメリットだと思います。なかなか本格的なイタリアンのピザを食べる機会のない子どもや年配の方にも食べていただいて、おいしいと言ってもらえたら素敵だなと思っています。

キッチンカーの窓口で製作した理由

越智さんは、4か所ほどの会社の面談やセミナーに参加して比較しました。そのうえで、製作後のコンサルティングまでまとめて頼めることが決め手になり、キッチンカーの窓口に依頼しています。

製造からサポートまで全部一貫して親身になって、このYouTubeを撮ったりとかもしてくれるキッチンカーの窓口さんに大変感謝しております。

開業後の壁

売れる日と売れない日の差

出店先は、たくさん応募すれば意外と見つかりました。ただ、出店しても全然売れない日もあれば、先週はよく売れたのに今日は人がいない、という日もあります。開業当初は、その理由を自分で分析し、どうすれば改善できるかを考え続ける日々でした。

大型フェスでの赤字

夏には、募集時に「3日間で18万人を目指す」とされていた大型フェスに出店しました。出店料は、固定で約11万円に加えて売上の30%と、業界の中でもかなり高い条件です。ところが実際の来場者は想定を大きく下回り、会場にはお客様よりもキッチンカーのほうが目立つほど。結果は赤字で、準備した食材も多く余ってしまいました。

大きな売上を見込んでアルバイトを2人追加していましたが、2日目以降は来てもらうのを断らざるを得ませんでした。お金だけでなく、アルバイトとの信頼関係という目に見えない損失もありました。

リスクの高い大きいイベントは、ちゃんと下調べしてから応募するのがすごく大事だなというのを学びました。

コンサルティングで変えたこと

1. 数字を細かく見る

越智さんは開業から数か月は、自分のキッチンカーが何に向いているかを試すことを優先していました。7月からは数字を細かく見始め、出店料や原価、食材の仕入れを一つずつ見直しています。その結果、8月にはようやくしっかりと利益が出るようになりました。

2. 単価を見直す

ピザは焼くのに時間がかかるため、1時間に焼けるのは20枚前後、多くても25枚ほどです。揚げ物のように1時間に何十食も出せる商品とは違い、売れる数に上限があります。そこで、売上を伸ばすために単価を見直しました。マルゲリータなどの価格を1,200円から1,600円に上げています。

宅配ピザって高いじゃないですか。でも安くするとお客さんがたくさん集まっちゃって宅配が間に合わない。だからそういう金額だっていうのを聞いたことがあるんですけど、まさにその通りだなと思って。

3. 出店料が高くても売上が立つ場所に出る

売上を伸ばすには、出店料が高くても多くの人が集まる場所に出ることも必要です。1人で判断すると踏み切れないこうした出店も、アドバイスを受けることで挑戦できるようになりました。失敗したこともありますが、成功したときの売上は大きかったそうです。

成果:開業5か月で月商約90万円

2026年7月と8月は、どちらも月商約90万円。8月は大型フェスでの赤字がありながらの数字です。インタビューを撮影した9月は、開業から半年の節目で月商100万円を目指していました。利益率35%で試算すると、月商90万円の月収は約31万円です。

1人で試行錯誤しながらやっていると、やっぱり1年以上かかったかなというのはすごく感じますね。

これから

ピザを焼く枚数には物理的な上限があるため、今後はピザの合間に出せるドリンクや一品料理を増やし、お客様1人あたりの単価を上げていく考えです。ピザ窯の熱を活かしたメニューも検討しています。目標は、まず平均月商100万円、その次は150万円です。

代表の解説(キッチンカーの窓口 池田拓矢)

最初にご相談いただいたとき、ピザは1時間に提供できる数が限られるので、「ピザ屋さんは考え直しませんか」とお伝えしようとしたこともありました。それでも越智さんは「キッチンカーをやりたいのではなく、ピザ屋さんをやりたい」とはっきりしていました。キッチンカーを始める方のなかで、売りたい商品が先にある方は2割にも満たないと思います。

提供できる数に上限がある商品は、単価で調整するしかありません。越智さんはそれに早く気づけたことが大きかったと思います。生地を自分で仕込み、お客様に本当においしいものを出したいという職人的な姿勢は、越智さんのキッチンカーの一番の特徴です。それをぶらさずに続けてほしいと思っています。

月商100万円までは時間がかかりますが、100万円を超えると、そこから200万円までは意外と早いものです。次の半年で平均100万円を固め、2年目に入るころには150万円を目指していきましょう。

同じように会社員から開業したい方へ

  • 売りたい商品が、1時間にどれくらい提供できるかを把握しているか
  • 提供数に上限があるなら、単価で売上を作れる価格設定になっているか
  • 出店料の高い大型イベントは、来場者数や過去の実績を下調べしてから応募しているか
  • 出店料・原価・人件費を毎月数字で確認しているか

インタビュー動画

開業5か月後のインタビュー(2026年9月)

キッチンカー製作時のインタビュー

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