初心者でも参入できる！ロングポテトのキッチンカーを成功させる方法とコツ

キッチンカーでロングポテトを出店したいと考えている人もいるのではないでしょうか。インスタ映えする30㎝のロングポテトはアメリカ発祥で、モチっとした食感が癖になります。キッチンカーでも、ロングポテトを出すお店も増えているからこそ、出店に興味を持っているのではないでしょうか。キッチンカーでロングポテトを出店するときに覚えておきたい、メリット・デメリットや開業するためのポイントを紹介したいと思います。

ロングポテトのキッチンカーを始めるメリット

ロングポテトはキッチンカー向きの食べ物です。初めて見る人にとっても「これ、何！？」と興味を持ってもらいやすく、インパクトがあります。調理方法も簡単ですし冷めても美味しいのがロングポテトの魅力とも言えるでしょう。ロングポテトのキッチンカーを始めるうえで、覚えておきたいメリットについて解説していきます。

高い価格設定で勝負できる

キッチンカーで大切なのは、いかにお客さんの「買いたい」気持ちを引き出せるかどうかです。また、安定的な売上や利益を出し続けるためにも、客単価を上げる努力が欠かせません。ロングポテトはシンプルなままでも美味しいですし、トッピングメニューを増やし付加価値をつけて販売価格を上げることもできます。例えば、チーズ味やマヨネーズ、ケチャップ、マスタードソースなどのディップ系もいいですし、食事的な要素を強めるためにドライカレーやミートソースをトッピングで追加する方法もあります。いかに付加価値を高めて、一般的なポテトよりも高い価格で売りだせるかどうかです。

調理に技が必要ない

ロングポテトは、常温の生地をそのまま揚げるだけなので、90秒程度の揚げ時間で提供できます。一般的なフライドポテトは冷凍しているため3分前後の揚げ時間が必要になってきます。ロングポテトがいかに短い調理時間で提供ができるかがわかると思います。

調理が簡単で、料理の技術がなくても簡単に作れます。特別な技術も必要なくアルバイトでもロングポテトの調理ができるので、人材を確保しやすい良さもあります。イベントのようにたくさんの人が買いに来るときも、来客を待たせることなく短時間で多くの売り上げを作ることができる点もメリットです。

材料の常温保存ができる

ロングポテトの主原料はじゃがいもパウダーです。粉末状のジャガイモと水を一緒に練って生地を作り、専用のロングポテトメーカーを使い形を形成します。その後、揚げるだけの簡単な調理方法で作れます。じゃがいもパウダーは、常温保存ができますし、調理時間も短くほとんど手間がかかりません。

温度変化による揚げ油の劣化を抑えられるので、味が落ちにくくたくさんのポテトを揚げられます。油の入れ替え作業がないため、コストを抑えられますし注文を受けてすぐに調理し、揚げたてを提供できます。常温保存ができるロングポテトは、通年通して出店しやすいメニューといえるでしょう。

時間帯や場所を選ばない

キッチンカーでも主食メニューになると、ランチタイムやオフィス・公園での出店が中心となります。そのため、イベント向きのメニューとはいえません。ロングポテトは軽食やスナック系になるので、ランチ営業でもイベント営業でも売りやすいメリットがあります。

キッチンカーの出店を考えているものの、イベントにするかランチにするか迷っている人や様子を見たい人にもおすすめです。軽食だからこそ時間帯を選ぶことなくいつでも売りやすいので、時間帯や場所を選ばずに出店したいと考えている人にもおすすめです。

子どもにも大人にも人気がある

ロングポテトは、30㎝にもなる長さにインパクトがあり、子どもから大人まで幅広い世代に人気のあるメニューです。ちょっと小腹が空いたときにも購入しやすく、友達同士でシェアして食べられる良さもあります。

イベントに来たものの食事を済ませてきてしまった人もロングポテトであれば食べやすく、普段見かけないものだからこそ特別感もありますね。子どもにも大人にも人気があるメニューだからこそ気軽に取り入れやすく、多くの人に購入してもらいやすいメニューといえるのではないでしょうか。

ロングポテトのキッチンカーを始めるデメリット

ロングポテトのキッチンカーを始めるうえで、デメリットになる特徴も出てきます。キッチンカーで売り上げをあげたいと考えている人にとっても、デメリットについて熟知しておくことで、どんな対策を行えばいいのかがイメージしやすくなります。ロングポテトをキッチンカーで始めるうえで考えられるデメリットを説明します。

調理で車内が汚れる

キッチンカーでロングポテトを調理するうえで、調理のときに油が飛び散りやすく目立ちやすいデメリットも覚えておきましょう。油汚れは掃除や後片付けが大変なのもあり、手間がかかりそうなイメージを持っている人もいると思います。

キッチンカー内の設備の配置を工夫することでこまめな掃除がしやすくなり、メンテナンスもしやすくなります。例えば、配線を高い位置に設置するのもいいですし、物をできるだけおかない方がおすすめです。調理スペースを清潔な状態に保っておかないと、保健所から衛生面の確認が入ってしまうこともあるので、注意してください。

油を使うため車内が暑くなる

ロングポテトは油とフライヤーを使うため、車内の温度が高くなりやすくなってしまいます。特に夏場は、キッチンカーのなかに熱がこもりやすくなるため、熱中症の危険性も出てきます。夏はイベントも多いので、出店する機会も少なくありません。

キッチンカーでできる暑さ対策として、販売用の窓や出入り口のドアを常に解放しておき、空気の循環を作るようにしてください。扇風機を使う方法もおすすめです。また、定期的に休憩をとり、しっかりと水分補給をするようにしましょう。エアコンを設置するなどの工夫をしておき、暑さ対策を行うようにしてください。

ロングポテトのキッチンカーを開業する5つのステップ

ロングポテトのキッチンカーを出店するために、覚えておくべき5つのステップを紹介します。ロングポテト以外にも、キッチンカーを出店する基本的な流れは一緒です。そろえる設備の部分で、ロングポテトならではのものもでてきます。開業するための下準備をしっかりと行い、スムーズな開業に繋げていけるようにしましょう。

1.キッチンカーを入手する

キッチンカーを入手することが出店の第一歩です。キッチンカーは大きく分けて3種類になりますが、小型もしくは中型サイズのキッチンカーを選ぶのがおすすめです。できれば1t以上のキッチンカーを用意しておくと、十分な設備を置くためのスペースを確保できます。

フライヤーや冷蔵庫、ショーケースなどを置けるかどうかを確認しておきましょう。調理するスペースも必要ですし、空気の循環を作りやすい内装かどうか、接客しやすいかどうかも含めて考えるようにしてください。キッチンカーを入手するときは、まずはどこに何を設置するのかを決めてから購入するのをおすすめします。

キッチンカーのサイズはキッチンカーのサイズ選びのポイント4つ！大きさごとのメリット・デメリットも解説でも紹介しています。

2.必要な資格や許可を取る

ロングポテトをキッチンカーで出店するためには「食品衛生責任者」と「営業許可」が必要になります。営業許可は、保健所が指定する基準を満たしていることを証明するものになり、希望する地域でそれぞれ取得することになります。食品衛生責任者は、必ず1名以上は配置しなくてはいけません。各都道府県の食品衛生協会にて開催している講習会を受講することで取得できます。

食品衛生責任者は、全国共通になるためキッチンカーの出店場所に合わせて取り直す必要はありません。営業許可は、販売する地域の保健所にて行い、条件の違いも出てきます。

キッチンカーの営業許可はキッチンカーで販売するための営業許可とは？取得費用から流れまで解説でも紹介しています。

3.設備を揃える

ロングポテトをキッチンカーで出店するときに必要な設備について紹介します。ロングポテト専用の設備があるので、今まで別の料理で使っていた設備で対応できるものもあれば、新しく購入する必要が出てくるものもあります。

ロングポテトメーカー

ロングポテトメーカーは、ロングポテトを作るための成形機です。ポテトパウダーかた作った生地を成形するためのものになり「フライドポテトバスケット」と一緒に使います。押し出したポテトバスケットに入れて油で揚げると、完成します。

メーカーもさまざまなものがありますが、目安として4万円前後のものを選んでおけば十分に使えると思います。ラス・ロングポテトメーカーは、縦置きタイプのスタイリッシュなデザインになり置き場所にも困りません。手で握って成形するものもありますが、置き型のほうが量産したいときにも使えて便利だと思います。

フライヤー

ロングポテトをキッチンカーで出店するとき、フライヤーも必須です。フライヤーにも種類があり、加熱方式かガス式か電気式かによっても異なります。ガス式のフライヤーは、油の温度が上昇するスピードが早く、短時間調理に向いています。

油の温度が下がりにくいのでキッチンカー向きのフライヤーといえます。電気式は安全性の高さがあり火事のリスクを減らすことにも繋がります。火力はそこまで期待できないものの、車内の温度も上がりにくく、夏でも快適に使いこなせると思います。

また、据え置き型や卓上型など使いやすいもので選ぶのをおすすめします。

4.出店場所を確保する

ロングポテトをキッチンカーで出店するのであれば、出店場所の確保も重要になってきます。イベント会場で行うのか、大学の構内でランチ出店、ビジネス街などさまざまな場所の選択肢があります。

他にも競合がいるのかどうかによっても変わってきますので、出店場所をイメージしたうえで応募してみて出せるかどうかを確認するようにしてください。人気のあるイベントだと、希望しても出店できないケースも出てきます。まずは出店情報を集めて応募しつつ、場所を確保できるようにしていきましょう。

5.SNSや広告で告知する

キッチンカーの準備が整ったら、SNSや広告を使って告知します。一言に告知といってもさまざまな種類があり、SNSやホームページなどさまざまな種類があります。無料のSNSでも、使い方によっては十分な宣伝効果が期待できます。

そのため、まずは無料の告知を初めてみてそれでも効果が出ないときは有料広告を出すようにしてみてください。公式ホームページを作るのもいいですし、SNSを上手に活用しながら関係性を深められるようにしていきましょう。

キッチンカーの開業までのステップは【入手方法別】キッチンカーの価格相場はいくら？必要な費用も含めて紹介でも紹介しています。

ロングポテトのキッチンカーを成功させるコツ

最後に、ロングポテトのキッチンカーを出店し成功させるためのコツを紹介します。ただ出店していれば、集客できるわけではありません。まずは出店していることを知ってもらい、他店との差別化ができるかどうかです。他にも、いかに客単価をあげられるかどうかです。ロングポテトのキッチンカーを成功させるためにも押さえておきましょう。

SNSでの拡散を狙う

ロングポテトのキッチンカーは、SNSを上手に使って拡散を狙うようにします。例えば、ロングポテトもただ提供すればいいのではなく、見た目のデザインをおしゃれにするなど他店にはないこだわりを用意できるようにします。

また、キッチンカーの外装にもこだわり、おしゃれにするのも一つの方法です。イベントなど女性のお客さんも多いので、いかに興味をもってもらい拡散を増やすための仕掛けができるかどうかです。SNSの拡散のためには、写真の質も含めて思わず拡散したくなるような工夫を積極的に取り入れるようにしましょう。

素材やトッピングで差別化を図る

ロングポテトのキッチンカーは、いかに他店との差別化ができるかどうかです。例えば、北海道産のじゃがいもパウダーを使えば、素材にこだわりのあるお店であることがアピールできます。お客さんにとっても産地を重視する傾向があるため、産地を全面に出すのも十分に良さを伝えることになります。

また、フレーバーを増やすのも一つの方法です。ソースやチーズののせかた一つでも印象付けることができますし、ソースの種類が多いと選ぶ楽しさもアピールできます。ロングポテトのキッチンカーはいかに差別化できるかどうかです。上手に宣伝して伝えられるようにしていきましょう。

セット販売して客単価を上げる

ロングポテトのキッチンカーを成功させるためには、いかに客単価をあげられるかどうかです。ロングポテトしか販売しないままでは、客単価はそこまで期待できません。ドリンクを一緒に販売して顧客あたりの販売単価アップを狙えるかどうかです。

フライヤーもあるので、から揚げを一緒に提供するのも一つの方法です。から揚げも人気の定番メニューだからこそ、集客効果も期待できます。ロングポテトと一緒に購入してもらえれば、客単価を揚げることにも繋がります。ロングポテトと組み合わせる内容がないか考えてみましょう。

キッチンカーのドリンクメニューはキッチンカーにおすすめのドリンクメニュー7選！機材や販売時の注意点も解説でも紹介しています。

まとめ

ロングポテトのキッチンカー出店は、子どもから大人まで人気のメニューだからこそ工夫次第で売り上げを作りやすくおすすめです。ただ、ロングポテトを販売するのではなくセット売りにして単価をあげるようにしつつ、種類を多く提供してお客さんにとって魅力的なキッチンカーを出店できるようにしていきましょう。

ロングポテトは調理も簡単にできますし、イベントなどの回転率を重視するときの出店にも向いています。ただ、メンテナンスや暑い時期の出店ならではの対策も必要になってくるので、忘れずに行うようにしてください。また、ロングポテトを出店するときは、すでに出店しているお店を参考にしつつメニューを考えるのもおすすめです。