東京都でサーモン丼のキッチンカーを営む二階堂さん。高校を卒業してすぐにキッチンカーの道に進み、最初の2年はチュロスを販売し、イベントを中心に出店していました。月商は70〜80万円で、良い月でも100万円に届けば喜べるという状態。売上の波が大きく、お金の不安が消えない日々が続いていました。
キッチンカーの窓口のコンサルティングを受けてからは、出店応募の通過率が10回中2回から10回中7回に上がり、今では平均月商約300万円。売上は3倍以上になっています。
この記事では、すでに営業していたキッチンカーがどう変わったのかを、インタビュー動画と代表の解説をもとに紹介します。
| メニュー | チュロス(最初の2年)→ 現在はサーモン丼 |
|---|---|
| メインエリア | 東京都 |
| キッチンカー歴 | 約3年(高校卒業後に開業) |
| 営業スタイル | 平日は新宿などでのランチ出店、週末はスタジアムなどのイベント(週6日営業) |
| ご利用サービス | 経営コンサルティング(開業済みの事業者向け) |
| コンサルティング前の月商 | 約70〜80万円(良い月で100万円) |
| 現在の月商 | 平均 約300万円 |
| 月収の目安 | 約105万円(利益率35%で試算) |
| 出店応募の通過率 | 10回中2回 → 10回中7回 |
コンサルティングを受ける前の状況
二階堂さんは、高校を卒業したあと大学には進まず、20歳ごろに会社を立ち上げてキッチンカーを始めました。父親が経営者だったこともあり、中学生のころから「会社をやってみたい」という思いが強かったそうです。飲食のアルバイトを続けるなかで、おいしいものを提供する側に回りたいと考えるようになり、お店よりも資金のリスクを抑えられるキッチンカーを選びました。
周りの事業者は30代以上が多いなか、社会経験も多くない状態からのスタートです。
当時はチュロスを販売し、イベントを中心に出店していました。イベントは売上の上がり下がりが激しく、良い月があっても翌月が不安になります。出店場所の選び方もうまくわからず、売れる日より売れない日のほうが多い状態でした。売上が上がった月も、なぜ上がったのかを説明できませんでした。
一番苦しかったのは、チュロスからの切り替えを考え始めたころです。口座に1万円あればいいほうという状態が数か月続き、スタッフの給料を払うのも厳しく、自分の給料のことなど考える余裕もありませんでした。チュロスにこだわってきた分、そのこだわりから抜け出すのにも時間がかかったと振り返ります。
それでも、「頑張ればいつか報われる。1人でなんとかなるかもしれない」と思っていたそうです。
コンサルティングを申し込んだ理由
二階堂さんにとって、コンサルティングは不安ばかりでした。「怪しい人も多いイメージがあって、踏み込みづらかった」と話します。内容がよくわからないこと、お金が厳しい時期にこの金額をかけていいのかという迷いもありました。
決め手になったのは、最初の無料面談でした。
池田さんの明るさというか距離感が安心させるものがあって、他のスタッフの方も親身になってくれて、わからないことはちゃんとわからないと言える距離感でいてくれたのは大きな決め手でした。
コンサルティングで変えたこと
1. 出店応募のPR文を「選ぶ側」に向けて書き直す
一番大きかったのは、出店応募のPR文です。それまでの二階堂さんは、メニューのおすすめポイントや使っている食材など、お客様に向けた内容ばかりを書いていました。
しかしPR文を最初に読むのは、出店者を選ぶ主催者や手配会社です。キッチンカーの窓口は、自らキッチンカーを手配する立場でもあるので、選ぶ側がどんな基準で選んでいるかをお伝えできます。そこで、1時間にどれだけ売れるか、スタジアムでいくら、何食売れたかといった実績を書くように変えました。PR文は何度もやり取りしながら一緒に作っています。
手配会社の方は数字ばかり見ていると思っていたんですけど、メニューのバランスやキッチンカーの大きさ、現場でどう配置するかまで全部考えていて、ここまで考えているんだとすごく思いました。
2. 数字を見ながら進める
毎月、何回応募して何回落ちたかを一緒に確認しました。感覚だけで動いてもうまくはいきません。数字を把握しながら進めることで、何が効いているのかがわかるようになりました。
3. メニューを切り替える
コンサルティングは、チュロスからサーモン丼に切り替えるきっかけにもなりました。イベントは当たれば大きい一方で、天気に左右され、外れたときの損失も大きくなります。そこで、安定した売上が見込めるランチ出店を始めることにしました。
ランチでは丼ものがよく売れます。ただ、海鮮丼のキッチンカーは多いため、二階堂さんはサーモンに絞りました。ポキやユッケ、ごま漬けなど味付けを変えて展開し、季節のメニューも用意しています。サーモンは、豊洲市場の関係者の知り合いから仕入れています。
キッチンカーの中の機材の配置も一緒に確認しました。何を目指し、どこをゴールにするのかも、話し合うなかで明確になりました。
成果:月商は3倍以上、通過率は2割から7割に
| 項目 | コンサルティング前 | コンサルティング後 |
|---|---|---|
| 月商 | 約70〜80万円 | 平均 約300万円 |
| 出店応募の通過率 | 10回中2回 | 10回中7回 |
月商は平均約300万円と、3倍以上に伸びました。利益率35%で試算すると、月収は約105万円です。出店応募の通過率も、10回中2回から10回中7回に上がりました。出店場所の確保に悩んでいた状態から、出店場所を確保できること自体が強みになっています。
1日密着:新宿でのランチ出店
2026年9月、二階堂さんの新宿でのランチ出店に1日密着しました。
| 時間 | やること |
|---|---|
| 朝 | 仕込み場所に出勤。出発の2時間ほど前から仕込みを始める |
| 出発前 | キッチンカーの冷蔵庫が冷えてから生ものを積み込み、チェックリストで忘れ物を確認 |
| 移動 | 新宿まで約1時間。営業開始の1時間ほど前に到着して準備 |
| 11:30〜14:00 | ランチ営業。この日は70〜80食を用意し、予定より早く完売 |
| 午後 | 仕込み場所に戻って片付け。翌日のイベントの仕込み |
ランチで安定した売上をつくる
この日の価格は1杯1,200円。用意した70〜80食が完売すると、売上は9万円近くになります。営業開始から約1時間10分で40食近くが売れ、ピークは2回に分けて訪れました。
お客様の7〜8割はリピーターです。女性のお客様が多いため、メニューを考えるときも女性に好まれるものを意識しているそうです。
どこの現場もそれぐらい食数が出てくれると、売上も安定しますし、気持ち的にもすごく余裕ができます。イベントがだめでも、来週ランチがあるからこれぐらいの収入は見込めるなって計算できるので、ランチは自分の中で大切にしています。
イベントは出店料も高くなりがちです。二階堂さんは、ランチとイベントのどちらに出るかを考えながら、イベントでかかる出店料をランチの売上で補うように調整しています。
翌日はスタジアムで400食
ランチ営業から戻ると、翌日のJリーグの試合で販売するスタジアムグルメの仕込みが待っていました。用意するのは400食。この日のランチの5倍ほどの量を、高校の同級生でもあるスタッフと2人で仕込みます。
毎日の工夫
積み込みのときは、必ずチェックリストで忘れ物を確認します。以前は、現場に着いてからトングを忘れたことに気づき、100円ショップに買いに走ったこともあったそうです。片付けでは、拠点で下ろしやすい積み方を常に考えています。キッチンカーは積める水の量に限りがあるので、水や氷は別の容器に入れて持ち帰るなどの工夫もしています。
二階堂さんの言葉
受ける前に感じていた不安の1つでもある出店場所の確保が、武器に変わりました。
自分はすごく自信がつきました。池田さんがいるから大丈夫だというのがあったので、もし売れない現場だったとしても次があると、プラスに考えることができました。
今3年目になるんですけど、受けていなかったら、2年目の状態で潰れていたと正直思います。
コンサルティングを迷っている方へ、二階堂さんはこう話しています。
コンサルティングって機械的なイメージを持っていたんですけど、いざ受けてみると人間的な部分が多くて、自分の気持ちにも強い助けになったので、迷っているんであれば受けてみるべきだと思います。
これから
二階堂さんの身近な目標は、2台目のキッチンカーを持つことです。台数を増やし、より多くの人にサーモンを食べてもらう機会をつくりたいと考えています。そして一番の夢は、大きな牧場をつくることだそうです。
これからキッチンカーを始める方へは、こんな言葉をくれました。
楽な仕事ではないと思うので、つらいのは当たり前と思ったほうがいいと思います。キッチンカーといってもオーナーという立場になるので、経営者としての一面もすごく大切です。それでも、キッチンカーはいい人ばかりで、みんなで助け合っていく業界だと思っているので、迷っているならぜひチャレンジしてほしいです。
代表の解説(キッチンカーの窓口 池田拓矢)
主催者や手配会社は、キッチンカーの売上の一部を収益にしています。だからこそ、売上を作ってくれるキッチンカーを大事にします。ただ、市場が伸びて応募するキッチンカーが増えるなかで、どの車が売上を立てられるかは、応募の内容から見比べるしかありません。
そこで重要なのが、選ぶ側にとってのメリットを具体的に伝えるPR文です。二階堂さんはこの考え方を取り入れたことで、通過率が大きく変わりました。
キッチンカーは、実店舗と違って、主催者や土地の持ち主が求めているものを提供しないと出店自体ができません。売上を伸ばしている方の多くは、出店先に合わせて複数のメニューを持ち、それぞれのタペストリーも用意しています。求められているものに合わせて柔軟にメニューを変えられる方ほど、私たちのコンサルティングは合っていると思います。逆に、こだわりのメニューだけを広げていきたい方には、向いていないかもしれません。
売上が伸び悩んでいる方へ
- 出店応募のPR文は、お客様ではなく主催者や手配会社に向けて書けているか
- PR文に、1時間あたりの販売数や過去の売上・食数などの実績を書いているか
- 毎月の応募数と通過数を記録しているか
- 出店先に合わせて、メニューを変える余地があるか
インタビュー動画
コンサルティング後のインタビュー(2026年8月)
新宿でのランチ出店に1日密着(2026年9月)
関連ページ
売上に悩んでいるキッチンカー事業者の方へ
すでにキッチンカーを営業している方
出店場所・メニュー・売上の数字を一緒に見ながら、
何を変えれば売上と利益が伸びるかをお伝えします。
キッチンカーを手配する立場から、選ばれる出店応募の書き方もお伝えできます。
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