神奈川県を拠点に、鳥取名物のホルモン焼きそばを販売する「まんぷくキッチンカー」の菅さん。キッチンカーの窓口でキッチンカーを製作し、独立開業しました。
ところが開業当初の月商は20〜30万円。応募してもなかなか出店が決まらず、出店場所の確保に苦労していました。その後、コンサルティングで応募のやり方と出店先の選び方を見直し、2026年2〜7月の平均月商は約230万円。2026年5月には、これまでで最高となる月商350万円(利益120万円)を記録しています。
この記事では、菅さんが開業当初の壁をどう越えたのかを、2本のインタビュー動画と代表の解説をもとに紹介します。
| 屋号 | まんぷくキッチンカー |
|---|---|
| メニュー | ホルモン焼きそば(鳥取名物・味噌味)。寒い時期はクラムチャウダー、焼きそばパン |
| メインエリア | 神奈川県・東京都(関東を中心に出店) |
| 得意な出店先 | スポーツイベント、大型イベント |
| ご利用サービス | キッチンカー製作(特典の経営コンサルティング付き) |
| 開業当初の月商 | 約20〜30万円 |
| 2026年2〜7月の平均月商 | 約230万円 |
| 最高月商(2026年5月) | 350万円(利益120万円) |
キッチンカーを始めたきっかけ
菅さんは前職で、キッチンカーやイベントに関わる会社に勤めていました。現場で働くうちに「自分でやってみたい」という思いが日に日に強くなり、独立を決めました。
メニューに選んだのは、鳥取名物のホルモン焼きそばです。一般的なソース味ではなく味噌味で、ぷりぷりのホルモンに合うよう甘辛く仕上げています。醤油は鳥取県の老舗の醤油店から取り寄せたものを使うこだわりようです。寒い時期にはクラムチャウダーを出し、サイドメニューとして焼きそばパンも用意しました。
キッチンカーの窓口で製作した理由
菅さんは前職のころ、キッチンカーの窓口が手配するイベントに何度か参加していました。そこで私たちの働きぶりや、周りの事業者からの評判を見聞きしていたそうです。いくつかの製作会社を比べたうえで、最後はキッチンカーの窓口に依頼することを決めました。
最初の打ち合わせでは、わからないことを一つずつ説明しながら進めました。菅さんからは「車は持ち込みで作りたい」という相談もありましたが、話し合った結果、私たちが条件に合う車を探すことになりました。鉄板とコンロは菅さんの持ち込みで、ご希望に沿って製作しています。
すぐに連絡も返ってきて、自分が困ったときにもすぐに返信がきて、色々教えてもらったり、サポートしていただき、すごく助かりました。
開業当初の壁:応募しても出店が決まらない
キッチンカーは、出店する場所がなければ1円も売上が立ちません。そして大型イベントの多くは、主催者や手配会社に応募し、選考に通った車だけが出店できます。出店できる回数は「応募数×通過率」で決まるので、どれだけ車やメニューが良くても、選考に通らなければ売上は伸びません。
開業当初の菅さんは、まさにこの壁にぶつかっていました。月商は20〜30万円。焼きそばは大型イベントで力を発揮するメニューですが、その大型イベントに出られない状態が続いていました。
コンサルティングで変えたこと
1. 応募の紹介文を「選ぶ側」に向けて書き直す
出店の応募で、主催者や手配会社が見ているのは「キッチンカーの写真」「メニューの写真」「紹介文」の3つです。この3つから、このキッチンカーは売上を作れそうか、主催者に喜ばれそうかを判断しています。
多くの事業者は、紹介文をお客様向けに書いてしまいます。「こんなにおいしい」「こんな食材を使っている」という内容です。しかし紹介文を最初に読むのは、お客様ではなく選ぶ側です。コンサルティングでは、選ぶ側が知りたいこと(どれくらい売れるのか、どんな強みがあるのか)が伝わる書き方に変えました。
また、応募先によって求められる文章の長さは違います。菅さんは短めと長めの紹介文を用意して書き分け、文章づくりにはChatGPTなどの道具も使うようにしました。
2. 得意なスポーツイベントに絞る
菅さんはもともとスポーツが好きで、開業前から「スポーツイベントに出たい」と話していました。焼きそばは大量に、手早く提供できるメニューで、来場者の多いスポーツイベントと相性が良い商品です。
そこで、手当たり次第に応募するのではなく、出店先をスポーツイベントに絞りました。そのうえで、スポーツイベントの選考に通るための応募の仕方を重点的に一緒に考えました。
3. 大型イベントで勝負する
大型イベントは、固定の出店料に加えて売上の一部を支払う形が多く、売れなかったときの負担は大きくなります。そのぶん、売れたときの売上も大きくなります。菅さんは大型イベントでの提供が得意なので、こうした出店にも積極的に挑戦しています。
成果:月商の推移
| 時期 | 月商 |
|---|---|
| 開業当初 | 約20〜30万円 |
| 2025年1〜4月 | 平均 約195万円 |
| 2026年2〜7月 | 平均 約230万円 |
| 最高月商(2026年5月) | 350万円(利益120万円) |
開業当初は月商20〜30万円でしたが、2025年1〜4月には平均約195万円、2026年2〜7月には平均約230万円まで伸びました。利益率35%で試算すると、月収は約80万円です。キッチンカー業界では平均月商が100万円に届かない事業者も多いなか、その2倍以上の水準です。
これまでで最も売れた2026年5月には、月商350万円、利益120万円を記録しました。月によって波はありますが、多くの月で150〜250万円を売り上げています。売上だけでなく、手元に残る利益もしっかり確保できています。
菅さんの言葉
自分でやった分だけ成果が見えるのが、キッチンカーの醍醐味だと思います。
キッチンカーの特色によって、売る場所は変わってくると思います。一度相談してもらったらいいと思います。
開業を考えている方へは、こんな助言もくれました。
まずは一度、現場を見てから考えたほうがいいと思います。現場を見ないとわからないこともありますし、いろんな人に話を聞いてからでも遅くはないと思います。
これから
菅さんは今後、1日の売上の上限をさらに引き上げたいと考えています。大型イベントでより多く販売するには、調理スペースと積める在庫の量が大きい中型車が向いています。売上が安定してきたことで、次の車両の購入も視野に入ってきました。
代表の解説(キッチンカーの窓口 池田拓矢)
菅さんが短い期間で売上を伸ばせた理由は、大きく2つあると考えています。
1つ目は、応募の紹介文を選ぶ側に向けて書き直したことです。私たちは製作だけでなく、イベントにキッチンカーを手配する仕事もしています。つまり、日々キッチンカーを「選ぶ側」に立っています。その目線から、どんな紹介文なら選ばれるのかを具体的にお伝えできたことが大きかったと思います。
2つ目は、自分の強みに合う出店先に絞ったことです。キッチンカーは、メニューや得意なことによって売れる場所が変わります。菅さんの場合は、大量に手早く提供できるオペレーションと、スポーツが好きという気持ちが、スポーツイベントと噛み合いました。
今後、大型イベントでさらに勝負していくなら、中型車を持つのが菅さんには一番合っていると思います。売上を積み上げて手元にお金が残ってくれば、融資やローンも通りやすくなります。次の一台に向けても、引き続き一緒に考えていきます。
同じ悩みを持つ方へ
開業したのに出店が決まらない、売上が伸びないという方は、次の点を見直してみてください。
- 応募の紹介文は、お客様ではなく主催者や手配会社に向けて書けているか
- 応募した数と、通った数を記録しているか
- 自分のメニューと得意なことに合う出店先がわかっているか
- キッチンカーとメニューの写真は、選ぶ側に魅力が伝わるものになっているか
インタビュー動画
コンサルティング後のインタビュー(2025年5月)
キッチンカー製作時のインタビュー(2023年11月)
関連ページ
キッチンカーで利益を出し続けたい方へ
これからキッチンカーを始める方
製作から出店場所の確保、利益が出るまでの伴走まで、
キッチンカーの窓口がまとめてお手伝いします。
キッチンカーを製作した方には、開業後のキッチンカー経営コンサルティングが特典として付きます。
費用はかかりません。まずはお話を聞かせてください。
LINEを使っていない方は、お問い合わせフォームからどうぞ。

