年収600万円も夢じゃない！唐揚げのキッチンカー(移動販売)の始め方と成功のコツ

唐揚げのキッチンカー（移動販売）を始めたいと考えている人もいるのではないでしょうか。唐揚げは幅広い年代に人気のメニューとしても知られていますし、美味しいお店を見つけるとついリピートしてしまう人もいると思います。

弊社代表の池田も過去に唐揚げのキッチンカーを運営し、月商500万円を超える月もありました。キッチンカーメニューの中で大きく稼げる可能性がある唐揚げですが、メリットはもちろん、デメリットについても解説していきます。

競合の多い唐揚げのキッチンカーだからこそ、成功するためのポイントを抑えて営業できるようにしていきましょう。

唐揚げのキッチンカー(移動販売)を始めるメリット

唐揚げのキッチンカー（移動販売）を始めるメリットはたくさんあります。安定的に収益を得たいと考えている人向けに、唐揚げのキッチンカーを始めるメリットを紹介します。唐揚げはキッチンカー向けのメニューとしても選びやすいポイントがたくさんあるからこそ、どんなメリットがあるのか詳しく見ていきましょう。

売り上げが安定しやすい　

唐揚げは、老若男女問わず人気のあるメニューです。唐揚げが嫌いな人はいないと言ってもいいぐらい、客層が限定されることもありませんしどこに出店しても幅広い集客が期待できます。唐揚げのように年齢に関わらず需要の高いメニューは珍しく、イベントでは子どもからも人気があります。

人が集まる場所に出店する機会が多いキッチンカーにとって、幅広い世代に愛されているメニューは大きなメリットと言えるでしょう。イベントでも売上が安定しやすいのは、唐揚げが食事としてはもちろん、軽食やおやつとしても需要があるためです。売れる時間帯が限られていないのもメリットといえるでしょう。

提供時間が早い　

唐揚げは、商品を提供するスピードの早さでも知られています。一見、揚げ物のメニューは提供時間がかかるイメージがあり、効率的とはいえないイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。

唐揚げは、一度にたくさん揚げて保管しておくことでスムーズな提供にも繋がりますし回転率を高めてくれます。短時間でも十分な収益を集めやすくなるなど、工夫次第で提供時間を短くできるのもメリットといえるでしょう。

ランチタイムやイベントなど回転率の良さは大きな武器ともいえると思います。どうしたら提供をスムーズにできるのか、いろいろ工夫しながら出店してみてください。

仕込みにかかる時間が短い

唐揚げのキッチンカーの場合、キッチンスペースで行う作業は油で揚げる工程のみとなります。慣れるまでは大変かもしれませんが、調理自体もそこまで難しいものではありません。また、唐揚げの場合、事前の仕込みにかける時間を短く短縮することもできます。

唐揚げを一から用意するのではなく、冷凍食品を使うこともでき美味しく揚げられるので無駄がありません。仕込みにかける時間が短いと、体力的にも温存できるようになるのでキッチンカーの準備が負担になることもありません。出店する頻度が多い人にこそ、仕込みにかかる時間を短くできるに越したことはないと思います。

唐揚げのキッチンカー(移動販売)を始めるデメリット

唐揚げのキッチンカー（移動販売）にはたくさんのメリットがありますが、その分デメリットも出てきます。そもそも揚げ物を商品として販売する人のなかには、揚げ物の経験自体がそこまでない人もいると思います。

キッチンカーの出店がはじめてなのも考えると、どんなデメリットがあるのかイメージしにくい人もいるのではないでしょうか。唐揚げのキッチンカーにはどんなデメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。

また、どんなキッチンカーのメニューにもデメリットがあるからこそ、解消できる方法も含め考えつつ出店するようにしてください。

油の処理が大変　

唐揚げは、油を使って揚げるため処理の大変さがデメリットと言えるでしょう。使った油は、業者を呼んで回収してもらう必要があるため、勝手に処分することはできません。

また揚げ物のフライヤーなどの設備の掃除が必要になりますし、メンテナンスが負担に感じることもあると思います。油の処理作業を毎日行わなくてはいけないため、体力的にも大変さを感じることになります。

油の処理は十分に温度が下がった状態で処理を行う必要もあり、高温のままでは火傷などのケガのリスクを高めてしまいます。油の処理は大変だと感じることも多いため、自治体も含め事前に処分できる方法を確認しておきましょう。

作業環境が厳しくなる　

唐揚げを調理し続けるのは、他のメニューと比較したときにやや過酷さを感じることも少なくありません。唐揚げは高温の油と常に接することになるため、火傷の危険性も出てきます。夏はキッチンカーのなかが高温になりやすく、熱中症の危険性も出てきます。忙しいと注意力が散漫になることも多いため、作業環境による負担はやや多めともいえます。

匂いがつく　

唐揚げは、揚げ物をするため匂いが体や髪、洋服などにつきやすいデメリットもあります。営業後にすぐに出かけたいと思っても、匂いが気になってしまいシャワーに入ってから出ないと難しいと感じることも少なくありません。

キッチンカーのなかは揚げ物の煙も溜まりやすくなりますし、毎日こまめに掃除をして清潔な状態を維持できるようにしておきましょう。また、定期的に換気扇を回したり、窓を開けたりして空気を循環させることも必要です。唐揚げのキッチンカーで匂いを完全に防ぐのは難しいものの、少しでも匂いを減らせるような対策を心掛けるようにしておきましょう。

唐揚げのキッチンカー(移動販売)におすすめのサイズは1t車

唐揚げのキッチンカー（移動販売）は、十分な広さを維持できる、1.0tの普通車やトラックサイズ以上のキッチンカーを選ぶのをおすすめします。1.0t車は大型サイズのキッチンカーになり、唐揚げに限らずどんな料理にも対応できる幅の広さが魅力でもあります。

唐揚げのように揚げるスペースはもちろん、在庫を十分に保管しておけるキッチンカーのほうがスムーズな提供にも繋がります。

唐揚げを提供すると決めているのであれば、十分な大きさのキッチンカーを選ぶようにしておき、調理工程を工夫しメニュー数を増やしていきましょう。

キッチンカーのサイズは、キッチンカー(移動販売車)のサイズ選びのポイント4つ！大きさごとのメリット・デメリットも解説で紹介しています。

唐揚げのキッチンカー(移動販売)開業に必要な設備　

唐揚げのキッチンカー（移動販売）を開業するためには、事前に必要な設備をそろえることも重要になってきます。1.0tの大型のキッチンカーであれば十分な大きさの設備を準備できることもあり、大規模なイベント出店でも困りません。設備選びは必要なものをそろえるのはもちろん、使いやすいものを選ぶようにしましょう。

2層フライヤー　

唐揚げに使う2層フライヤーには、電気式とガス式があります。味の美味しさを重視したいのであれば、火力が十分に出せるガス式の2層フライヤーをおすすめします。ガス式は電気式よりもお値段もやや高いものが多くなります。電気式はコストを抑えやすいものの火力の弱さや、加熱するまでに時間がかかることも少なくありません。

冷蔵庫・冷凍庫・保温庫

唐揚に使う食材の鮮度を保持し、鶏肉や調味料を新鮮な状態で保管するための設備です。下処理をした鶏肉を揚げるまでの間、冷蔵庫や冷凍庫にいれて保存しておきます。また、保温子は、揚げた唐揚げを保温してくれる機械です。出来立ての温度や食感を維持できるようになるため、作り置きしておくためにも必ず用意しておきましょう。

シンク

キッチンカーを衛生的に保つためにも、シンクなど水回りの設備も充実させておく必要があります。調理で使った器具はこまめに洗うようにしないと、衛生面にも不安が残りますし、キッチンカーの嫌な匂いの原因になってしまいます。シンクには、手洗い用の石鹸やアルコールなどもおいておくことを忘れないようにしましょう。

その他

他にも、必要な設備には以下のようなものがあります。

発電機や外部電源対応の設備：フライヤーや冷蔵庫、保温庫には電気が必須です

包装資材：唐揚げ用の容器や紙袋、割り箸、調味料入れなど多めに用意します

唐揚げの調理方法によっては他に必要になるものも考えられるため、事前に必要な設備をそろえられるようにしておきましょう。

唐揚げのキッチンカー(移動販売)開業に必要な免許

唐揚げのキッチンカー（移動販売）の開業には「食品衛生責任者」「飲食店営業許可証」の両方の免許が必要になります。キッチンカーの開業に調理師免許は必要ではないものの、あくまでもキッチンカーの運営管理を行うのが目的になってきます。

キッチンカーを開業するためには、必ず必要になる免許だからこそ、計画的に免許がとれるようにしておきましょう。キッチンカーの免許によっては、一定の期限が過ぎると更新作業が必要になるものもあります。

更新を忘れてしまうとキッチンカーの営業が出来なくなってしまうので、免許の取得はもちろん、更新などの管理も忘れずに行うようにしていきましょう。

食品衛生責任者　

キッチンカーの開業では、食品衛生責任者の資格を持つ人が1人以上必要となります。各都道府県の食品衛生協会が行っている講習会に、事前に予約を入れ受講しないと免許の取得はできません。講習会は1日もしくは2日間で行われ、基本的な知識を学びます。ただし、調理師や栄養士などの資格を持っている人は講習会の受講が免除されるため、取得する必要はなくなります。

飲食店営業許可証　

飲食店営業許可証も、キッチンカーの開業に必要な免許の一つです。保健所に申請を行う必要があり、「飲食店営業許可証」を取得します。必要な設備や施設が整っていること、書類の提出などの準備も必要になってきます。

飲食店営業許可証は、各都道府県にて行うことになるため、管轄区域を確認して申請を行います。都道府県をまたがって営業を行うときは、それぞれの保健所にて申請が必要になるため注意しましょう。地域ごとに法規制や、衛生基準も変わってきますし、営業が合法であり適切に行われていることの証明になります。

キッチンカーの営業許可は、キッチンカー(移動販売車)で販売するための営業許可とは？取得費用から流れまで解説で紹介しています。

唐揚げのキッチンカー(移動販売)で成功するための5つのコツ

唐揚げのキッチンカー（移動販売）で成功するためには、いくつかコツがあります。人気のあるメニューではありますが、ただ開業すれば、集客できるわけではありませんし、安定した収入には繋がりません。唐揚げのキッチンカー（移動販売）で成功するためにはどうしたらいいのか、5つのコツについて詳しく説明していきたいと思います。

キッチンカーのタペストリーは、キッチンカー(移動販売車)の集客に役立つタペストリー！選び方・購入方法・作るときのコツまで詳しく解説で紹介しています。

素材や味で差別化を図る　

近頃は食に対しての安全意識が高まっているため、産地にこだわる人も増えています。ブランド鶏や国産の鶏肉を使っていることもアピールポイントになります。

海外製の鶏肉のほうが仕入れは安くなりますが、スーパーやコンビニと競争になってしまいやすく、購入意欲を刺激しにくくなってしまいます。そのため、国産を検討するのも安全性を伝えつつ、他店との差別化にもなるからこそおすすめです。

ご当地の食文化や味付けをいれて、他のお店との違いをアピールするのもおすすめです。地域特有の食文化を取り入れることで、リピーターを生み出しやすくなります。

出店場所にメニューをあわせる　

キッチンカーをどこで出店するのかに合わせて、メニューを考えるようにしましょう。例えば、オフィス街や住宅街に出店するときは持ち帰って食べるケースが多いので、お弁当にしておくのをおすすめします。ボリューム感があるメニューが好まれる傾向にあり、お腹に溜まるメニューを提供できるようにしておきましょう。

イベント会場での出店は、その場で食べることも多いので持ちやすい紙コップにいれて販売すると食べやすくより特別感もあります。紙カップもおしゃれなデザインのものにすると、女性からの評価も高まり、SNSで共有してもらえる可能性も出てきます。

味付けでアレンジする　

唐揚げのキッチンカー（移動販売）を出店するときは、味付けをアレンジしてバリエーションにこだわるように工夫しておきましょう。他の唐揚げ店にはないバラエティ豊富な味付けや、こだわりの数品を出すことで特徴としてアピールしやすくなります。

唐揚げの定番である醤油味や塩味はもちろんですが、柚子胡椒や甘辛味、韓国風味、ガーリックやレモンペッパー、カレーなどのアレンジできるように工夫するのもおすすめです。固定客に飽きられないようにするためにも、アレンジすることが有効です。

ただし、世の中に存在していないような味付けよりも周囲のキッチンカーで出店しないような味付けを考えるようにしましょう。

出店場所を確保する

キッチンカーで唐揚げを出店するときは、複数の出店場所を確保しておくようにしましょう。複数の出店場所を押さえておくことで、出店できないなどのリスクを分散できるようになります。

出店場所が一か所のみになると、管理の都合で出店ができなくなってしまった日は営業が出来なくなり収入になりません。複数の出店場所を用意しておき、場所ごとによって異なる客層に合わせたメニューを準備しておくのをおすすめします。実際に出店してみないとわからないこともあるので、場所の確保は複数行うようにしていきましょう。

利益率を意識する　

キッチンカーの営業を続けるためには、利益率をあげることも意識していかなくてはいけません。商品の原価はもちろんですが、経費がかさみ利益がほとんど出ない状態では、キッチンカーを続けることが難しくなってしまいます。

経費を削減するなどの工夫をして、利益を大きくする意識を持つことも大切になってきます。今、お金がどのように使われているのか、仕入を抑える方法はないかを見直すようにしておき、常に改善していくことが大切です。数字を意識するのは、唐揚げに関らず安定的に営業するためにも重要になってきます。

儲かるキッチンカーのポイントは、キッチンカー(移動販売車)は儲かる？メニューの選び方も解説で紹介しています。

まとめ

唐揚げのキッチンカー（移動販売）は人気も高く、食事や軽食など工夫次第でさまざまな出店ができるからこそ、年収600万円を目指し安定的な収入を手に入れたいと考えている人にとってもおすすめです。提供スピードも早く、調理工程もシンプルだからこそ売上が安定しやすい良さもあります。

ただ、油の処理や火傷のリスクなど揚げ物ならではの大変さも出てきます。また、食材の管理をきちんと行い衛生的に保てるように工夫していかなくてはいけません。

唐揚げのキッチンカーを考えている人にとっても、まずは必要な免許やキッチンカー、設備の準備を進めつつ、出店する唐揚げをどう工夫して売上を作るようにしていくのかを考えるようにしてください。