【入手方法別】キッチンカーの価格相場はいくら？必要な費用も含めて紹介

近年、キッチンカーの人気が高まっています。キッチンカーは、軽自動車やトラックなどの車両を改造して、移動販売を行うものです。近年は、イベントやショッピングモール、街角など、様々な場所でキッチンカーを見かけるようになりました。

キッチンカーを始めるには車両の購入や改造費用など、様々な費用がかかります。今回は、2000社以上の登録があるキッチンカーの窓口独自の観点から、キッチンカーの価格相場と必要な費用について紹介します。

1.【入手方法別】キッチンカーの価格相場を紹介

キッチンカーの価格は、車両の種類やサイズ、設備の充実度、製作方法などによって大きく異なります。ここでは、以下のキッチンカーの価格相場を紹介します。

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

1-1.中古キッチンカー

中古キッチンカーは、新車に比べて価格が安いことが最大のメリットです。これは、車両自体の劣化やマイレージが進んでいるためです。また、改造や装備が施されている場合でも、新車で購入するよりも費用を抑えることができます。

年式や走行距離が比較的新しいものも多く、状態の良いものを選べば、長く安心して使用できるでしょう。

ただし、多くの中古キッチンカーは、前の所有者が既に改造や装備を施しています。新たなオーナーは追加の改造や装備を行う必要が少なくなりますが、改造や装備の内容が自分のニーズに合っているかどうかを慎重に確認すべきです。

中古キッチンカーの価格相場の比較表は以下の通りです。

車両種類	価格相場
軽バン	100万～300万円
軽トラック	150万～400万円
普通車バン	200万～500万円
1tトラック	200万～500万円
トレーラー	300万～1,000万円

1-2.完成品キッチンカー

完成品キッチンカーは、自分が思い描く通りのキッチンカーを購入でき、オーダーメイドの魅力があります。自分のこだわりを詰め込んだキッチンカーで営業すれば、きっと多くの人に喜んでもらえるでしょう。

また、車両や調理器具を新品のものを揃えることで、初期コストは高くなりますが、修理の可能性を低くして、維持費を抑えることができます。しかし、中古キッチンカーを購入する場合と比較すると、初期コストが高いです。車両を新車にして調理器具も新品のものを揃えると、さらに高額になります。

完成品トレーラーキッチンカーの価格相場の比較表は以下の通りです。

車両種類	価格相場
軽バン	250万～350万円
軽トラック	300万～400万円
普通車バン	350万～500万円
1tトラック	400万～600万円
トレーラー	500万～1,000万円

1-3.レンタルキッチンカー

レンタルキッチンカーは、キッチンカーの専門業者から貸し出されるものです。キッチンカーの購入やオーダーメイドに比べて初期費用を抑えることができ、気軽にキッチンカーの営業を始めることができます。レンタルキッチンカーの利用場所や期間は、提供業者によって制限される場合があるので、ご注意ください。

レンタルキッチンカーの価格相場の比較表は以下の通りです。

車両種類	短期レンタル	長期レンタル
軽バン	3万円～10万円	30万円未満／月
軽トラック	4万円～12万円	30万円未満／月
普通車バン	5万円～15万円	30万円未満／月
1tトラック	6万円～18万円	30万円未満／月
トレーラー	7万円～20万円	30万円未満／月

1-4.リースキッチンカー

リースキッチンカーは、車両をリース会社から借りて、キッチンカーの営業を行うサービスです。レンタルキッチンカーと似ていますが、レンタルが比較的短期間の利用を想定しているのに対し、リースは長期間貸し出すことを想定した形式です。

リースキッチンカーは車両代や改装費など、初期コストを抑えながらキッチンカーの営業を始めたい場合におすすめできます。また、リースキッチンカーの契約期間が終了すれば、車両を自分のものにすることができます。

リースキッチンカーの価格相場の比較表は以下の通りです。

車両種類	リース料金
軽バン	10万円～20万円／月
軽トラック	15万円～25万円／月
普通車バン	20万円～30万円／月
1tトラック	30万円～40万円／月
トレーラー	40万円～50万円／月

1-5.オーダーメイドキッチンカー

オーダーメイドキッチンカーは、自分の希望に合わせて、車両や設備、デザインを自由にカスタマイズできるキッチンカーです。自分のメニューや営業スタイルに合わせて、車両や設備をカスタマイズすることができるため、より効率的な営業を行うことができるでしょう。

ただし、自分の希望に合わせて車両や設備、デザインを自由にカスタマイズするため、費用が高額になる可能性があります。

オーダーメイドキッチンカーの価格相場の比較表は以下の通りです。

車両種類	価格相場
軽バン	200万円～350万円
軽トラック	300万円～400万円
普通車バン	350万円～500万円
1tトラック	400万円～600万円
トレーラー	500万円～1,000万円

2.【入手方法別】キッチンカーのメリット・デメリット

キッチンカーの入手方法は、自分の希望や予算に合わせて選ぶことが大切です。キッチンカーの入手方法は様々であり、各方法にはそれぞれ特徴があります。ここでは、それぞれの入手方法に焦点を当て、メリットとデメリットを解説します。

2-1.中古キッチンカーの場合

中古キッチンカーのメリットは以下の3つです。

しかし、中古キッチンカーを購入する場合は、車両代が新車に比べて抑えられます。また、改装済みの中古キッチンカーを購入すれば、改装費もかかりません。改装済みの中古キッチンカーを購入すれば、すぐに営業することができます。

中古キッチンカーのデメリットは以下の3つです。

すでに改装済みのため希望の設備や機能が搭載されていない場合や、車両の状態や整備状況が悪くなっている場合があります。故障や損傷のリスクもあります。

2-2.新規キッチンカーの場合

新車キッチンカーのメリットは以下のとおりです。

新車キッチンカーの最大のメリットは、自分の希望に合わせて、デザインや仕様をカスタマイズできることです。また、メンテナンス費や修理費は、中古車に比べて安い傾向があります。さらに、耐久性や安全性も高く、長く安心して使用することができます。

新車キッチンカーのデメリットは以下のとおりです。

デメリットとしては、初期費用が高いことが挙げられます。また、車両の製造や改装に時間がかかるため、納期が長くなる場合があります。

ただし、新車キッチンカーは初期費用はかかりますが、長期的なコストを考えれば決して高い訳ではありません。

2-3.レンタルキッチンカーの場合

レンタルキッチンカーのメリットは以下のとおりです。

レンタルキッチンカーの最大のメリットは、初期費用が抑えられることです。また、車両の故障や損傷などのリスクを抑えることができます。さらに、手軽にキッチンカーを始めることができます。

レンタルキッチンカーのデメリットは以下のとおりです。

デメリットとしては、月々の費用がかかることが挙げられます。また、営業場所や営業時間などの制限がある場合があるため、自由度が低くなる場合があります。月々の費用や自由度などの点に注意するようにしましょう。

キッチンカーのレンタルは、初期費用や維持費を抑えて、キッチンカーを始めたい方におすすめです。キッチンカーの窓口では、さまざまなタイプのキッチンカーをご用意しており、お客様のニーズに合わせて最適なキッチンカーをご提案いたします。

キッチンカーのレンタルをご検討の方は、ぜひキッチンカーの窓口にご相談ください。

→キッチンカーの窓口のキッチンカーレンタルサービス

2-4.リースキッチンカーの場合

リースキッチンカーのメリットは以下のとおりです。

リースキッチンカーのメリットは、新車を利用でき最新の設備や機能を搭載できることです。また、初期費用を抑えることができます。さらに、リース期間中のメンテナンスや保険料が含まれるため、安心して使用することができます。

リースキッチンカーのデメリットは以下のとおりです。

デメリットとしては、月々の費用がかかることが挙げられます。また、リース期間中は解約できないため、注意が必要です。

2-5.オーダーメイドキッチンカーの場合

オーダーメイドキッチンカーのメリットは以下のとおりです。

オーダーメイドキッチンカーは、自分の希望通りのキッチンカーを作ることができることです。

例えば弊社では過去にお笑い芸人の8.6秒バズーカーのはまやねんさんのキッチンカーをオーダーメイドで製作させていただきました。

車両、車内設備、車体デザインについて細かく話し合いを重ね、唯一無二のキッチンカーが出来上がりました。

関連記事：【8.6秒バズーカー】はまやねんさんがキッチンカーを始めました。

このようにオーダーメイドキッチンカーはデザインや仕様、設備や機能などを、自分のこだわりに合わせてカスタマイズすることができます。また、デザイン性や機能性が高く、他との差別化が図れるというメリットもあります。さらに、耐久性や安全性も高く、長く安心して使用することができるでしょう。

オーダーメイドキッチンカーのデメリットは以下のとおりです。

デメリットは、初期費用が高いことが多いです。車両の製造や改装に時間がかかるため、納期が長くなる場合もあります。

弊社では、お客様のご要望に合わせて豊富な経験と実績を持つスタッフが、お客様のキッチンカーづくりをサポートいたします。キッチンカーの製造を検討している方は、ぜひキッチンカーの窓口にご相談ください。

→キッチンカーの窓口のキッチンカー製造サービス

3.キッチンカー以外に必要な費用の価格相場

キッチンカーの開業には、キッチンカー以外に以下の費用も発生します。

このようにさまざまな費用がかかるので、事前にしっかりと費用を把握して資金計画を立てることが大切です。

3-1.保険料

キッチンカーの保険には、以下のようなものがあります。

・自動車保険

キッチンカーは運転頻度が多く、その分交通事故にあうリスクも高くなるので、自動車保険への加入が欠かせません。キッチンカーの多くは8ナンバー（特殊用途自動車）で登録するため、一般の自動車保険には加入できず、8ナンバー専用の保険への加入が必要です。

・PL保険（生産物賠償責任保険）

キッチンカーで提供した食品がお客様に損害を与えてしまう「万が一の場合」に備えるために加入するのがPL保険です。

・火災保険

キッチンカーは火災や盗難などの被害に遭うリスクもあります。火災保険に加入しておけば、車両本体や設備、備品などを補償することができます。

・その他

キッチンカーで利用する設備や備品の破損や故障に備える保険、従業員の労災に備える保険など、必要に応じて加入する保険もあります。 

これらの保険料は、保険会社や保険内容によって異なりますが、一般的には以下の価格相場となっています。

保険種別	価格相場（年間）
自動車保険（8ナンバー）	10万円～15万円
PL保険	数千円～1万円
火災保険	数万円～数十万円
その他	数千円～数万円

3-2.出店料

キッチンカーはイベント会場や商業施設、住宅街や空き地など、さまざまな場所で飲食を提供できます。

しかし、飲食を提供できる場所によっては出店料が必要です。出店料の部分などは、売上からのパーセンテージを支払うことが多いですが、出店料は場所によって異なります。目安にはなりますが一般的には以下の価格相場となっていますので参考にしてみてください。

出店場所	出店料相場（1日あたり）
イベント会場	3,000円～数十万円
ビジネス街	3,000円～5,000円
商業施設	5,000円～1万円
住宅街や空き地	無料～5千円
大学	5,000円

※これらの出店料はあくまでも目安であり、実際の出店料は出店する場所の運営会社や自治体によって異なります。

3-3.食品衛生責任資格取得費

 キッチンカーを開業するためには、食品衛生責任者の資格が必要になります。

食品衛生責任者は、飲食店や食品製造業の営業許可を取得するために必要な資格です。食品衛生責任者養成講習会を受講して試験に合格すると、食品衛生責任者免許を取得することができます。

資格や免許の取得費用は、都道府県や資格によって異なります。食品衛生責任者養成講習会の受講料は以下の通りです。

都道府県	受講料
東京都	1万2,000円
大阪府	1万500円
愛知県	6,000円

3-4.保健所に対する営業許可申請費

キッチンカーで飲食物を提供するためには、営業許可が必要です。営業許可を取得するには、保健所への申請が必要です。

保健所への営業許可申請には、以下の費用がかかります。

• 申請手数料：1万4千～1万8千円

申請手数料は、都道府県や自治体によって異なります。

また、保健所によっては、営業許可の取得後に衛生検査を行う場合があり、その場合は別途検査費用が発生する場合があります。 

なお、必要な維持費に関して詳しく知りたい方は、以下の記事を合わせてご確認ください。

→キッチンカーの維持費っていくらかかるの？安く抑える方法も解説

4.まとめ

キッチンカーの開業には、キッチンカーの購入や改装費などの初期費用に加えて、保険料や出店料、食品衛生責任資格取得費、保健所に対する営業許可申請費など、さまざまな費用がかかります。

キッチンカーの入手方法は中古キッチンカー、新規キッチンカー、レンタルキッチンカー、リースキッチンカー、オーダーメイドキッチンカーの5つがあります。それぞれにメリットとデメリットがあるので、自分の希望や予算に合わせて選ぶことが大切です。

キッチンカーの開業にかかる費用はキッチンカーの入手方法や設備の充実度、営業場所によって大きく異なります。事前にしっかりと費用を把握して、資金計画を立てるようにしましょう。

キッチンカーの開業は初期費用や維持費がかかりますが、自由度が高く自分のやり方で事業を展開することができます。しっかりと準備を整えて、成功を目指しましょう。