キッチンカーは、近年注目を集めている新しいビジネスモデルです。初期費用を抑えて始めることができ場所を選ばずに営業できるというメリットがありますが、キッチンカーの開業には初期費用として数十万円から数百万円の費用がかかります。その費用を抑えるためには、国や自治体から支給される補助金や助成金を活用するのがおすすめです。
しかし、補助金や助成金は、毎年内容や条件が変更されます。そのため、最新情報を把握しておくことが重要です。
そこで、本記事では、2023年11月現在のキッチンカーの開業に活用できる補助金や助成金について、詳しく解説します。
初期費用の相場や補助金や助成金の種類についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
監修者 池田 拓矢
キッチンカーの窓口代表。1990年生まれ。2015年4月にキッチンカーで全国営業を開始し、月250万の売上を上げるまでに飛躍。キッチンカー業者として働いた経験と、苦戦から脱却できたノウハウを活かし、業界に足りていない仕組みを補い業者に寄り添った仲介会社になるべく、2018年9月にキッチンカーの窓口を始動。詳しいプロフィールはこちら
監修者 池田 拓矢
キッチンカーの窓口代表。1990年生まれ。2015年4月にキッチンカーで全国営業を開始し、月250万の売上を上げるまでに飛躍。キッチンカー業者として働いた経験と、苦戦から脱却できたノウハウを活かし、業界に足りていない仕組みを補い業者に寄り添った仲介会社になるべく、2018年9月にキッチンカーの窓口を始動。詳しいプロフィールはこちら
キッチンカー開業の補助金【国主導】
ここでは、個人事業でも受けられる以下の補助金・助成金2種類を解説します。
- ものづくり補助金
- 創業支援等事業者補助金
コロナ禍に増えた助成金は縮小傾向にあります。また、自治体毎の補助金は終了している場合が多いので、必ず各自治体のホームページ等で最新情報を確認するようにしてください。
ものづくり・商業・サービス革新補助金
ものづくり・商業・サービス革新補助金は、ものづくり補助金とも呼ばれています。補助金の対象となるのは、中小企業または個人事業主です。
ものづくり補助金で受け取ることができる金額は、応募する枠と従業員数によって異なります。キッチンカーを対象とする場合、補助金の上限金額は500万円、下限金額は100万円です。
なお、補助金の金額は、事業計画に記載した事業実施に必要な費用の2分の1となります。
補助金を受け取る際の原則として返済義務はありませんが、補助金の交付を受けるには、事業計画の策定と実施が必須です。
ものづくり・商業・サービス革新補助金の対象者・補助金の金額にあわせて注意点もまとめて紹介します。
対象者
ものづくり・商業・サービス革新補助金の対象者は、中小企業や個人事業主が主な対象とされています。この補助金制度は新しい製品やサービスの開発、生産性向上、技術革新などを目指す企業を支援することを目的としています。
そのため、従業員数や売上規模などの基準に基づいて、中小企業や個人事業主が申請対象とされています。詳しくは以下の要件を満たす中小企業または個人事業主です。
- 資本金または出資総額が3億円以下
- 常時使用する従業員数が300人以下
このうち、小規模事業者とは、常時使用する従業員数が20人以下または資本金または出資総額が5,000万円以下の事業者をいいます。
また、特定非営利活動法人も対象です。
また、キッチンカーの導入は、生産性向上や新たなビジネスモデルの創出につながる取り組みとして認められやすいため、補助金の交付を受けられる可能性は高いと言えるでしょう。
補助金・対象項目
ものづくり・商業・サービス革新補助金におけるキッチンカーの対象項目は、以下の通りです。
- 厨房設備費
- 車両の仮装工事費
ただし、補助対象外となる項目もあります。
- 自動車等車両の購入費
- 車両の修理費
- 車検費用
対象となる費用は、事業計画に記載された補助対象経費に限られます。補助金の金額は事業計画に記載した事業実施に必要な費用のうち、2分の1が補助されます。
そして、キッチンカーの場合補助金の上限金額は500万円、下限金額は100万円です。これらの条件に基づいて、補助金の申請や利用を計画する際には、詳細な事業計画と条件を把握しておくことが重要です。
申請の注意点
ものづくり・商業・サービス革新補助金の申請を検討している方は、以下の点に注意してください。
- 「GビズIDプライムアカウント」の取得が必要
申請には、電子申請システム「Jグランツ」を利用する必要があります。そのため、事前に「GビズIDプライムアカウント」を取得しておきましょう。
- 公募は通年でされており、3ヶ月おきに締め切りがある
公募は、毎年2月、5月、8月、11月の4回実施されます。申請する際は、締め切りを必ず確認しましょう。
- 申請には事業計画同様の書類が必要となる
申請には、以下の書類が必要となります。
- 申請書
- 事業計画書
- 補助対象経費の見積書
- 財務諸表等
事業計画書は、補助金の交付を受けるためには必須の書類です。申請前に、しっかりと作成しておきましょう。
- 補助金を受け取ると事業の中間報告の提出義務がある
補助金を受け取ると、事業の実施状況を報告する義務があります。中間報告は事業実施期間の3分の1時点、2分の1時点、終了時点の3回提出する必要があります。
- 申請から補助金を受け取るまで一年かかる事もある
審査の状況によっては、申請から補助金を受け取るまでに1年ほどかかる場合もあります。余裕を持って申請しましょう。
創業支援等事業者補助金
創業支援等事業者補助金は、厚生労働省が行う助成金です。地域により名称は異なりますがいずれも雇用情勢の厳しい地域等で、事業所の設置・整備に伴い地域の求職者等を雇い入れた事業主に対して支給する助成金です。
ただし、創業支援等事業者補助金は、すべての自治体にあるわけではありません。認定される各自治体は、ホームページまたは窓口で確認しましょう。
キッチンカーの導入を検討している事業者の方は、創業支援等事業者補助金の対象となるかどうか、確認してみてはいかがでしょうか。
創業支援等事業者補助金の対象者、補助金額、申請の注意点については以下で詳しく解説しています。
対象者
創業支援等事業者補助金の対象者は、以下のとおりです。
- 新しい事業の開業者
- 認定市区町村に創業予定
- 従業者が1名以上いること
認定市区町村は令和5年6月現在1,320件(1,479市区町村)あり、中小企業庁のサイトで確認できます。また、以下の要件を満たす創業支援等事業者の代表者でなければなりません。
- 創業支援等事業計画に基づき、市区町村と連携して創業支援等事業に取り組む
- 代表者及び共同実施者が反社会的勢力ではないことの表明及び確約についてを作成して提出する
なお、各自治体で独自の要件を設けている場合があるため、申請する際には各自治体のホームページなどで確認することをおすすめします。
補助金額
創業支援等事業者補助金の補助金額は、以下のとおりです。
- 原則として必要資金の2/3以内
- 外資資金調達がある場合は50万~200万円
- 外部資金調達がなければ50万~100万円以内
外資資金調達とは、外国人投資家や海外の金融機関等から調達した資金のことです。
外資資金調達がある場合、補助金額の上限は200万円とされています。外資資金調達がある場合、事業の採算性が高く自助努力で事業を進めることができると判断されるためです。
一方、外資資金調達がない場合、補助金額の上限は100万円とされています。外資資金調達がない場合は、自助努力で事業を進めることが難しいと判断されるためです。
なお、補助金額は事業計画の審査結果により、減額される場合もあります。
申請の注意点
創業支援等事業者補助金は、すべての自治体が対象となっているわけではありません。
認定市区町村は令和5年6月現在1,320件(1,479市区町村)ありますが、各自治体で独自の要件を設けている場合があるため、申請する際には、各自治体のホームページなどで確認することをおすすめします。
なお、自治体によっては、創業支援等事業者補助金とは別に、助成金や補助金制度を行っているケースもあります。
例えば、キッチンカーの導入を支援する助成金や補助金制度を行っている自治体もあります。
そのため、キッチンカーの導入を検討している事業者は、創業支援等事業者補助金の他にも、自治体が行っている助成金や補助金制度を併せて検討してみるとよいでしょう。
以下に、キッチンカーの導入を支援する助成金や補助金制度を行っている自治体の例を挙げます。
キッチンカー開業の補助金・助成金【地方自治体主導】
キッチンカーの開業を検討している方にとって、初期費用の負担は大きな課題です。そんなとき、役立つのが補助金や助成金です。
国や地方自治体では、キッチンカーの開業や導入を支援する補助金や助成金を実施しています。
コロナ禍においては、多くの自治体が補助金・助成金を拡充していたが、収束に伴い縮小する傾向にあります。申請の締切や対象などは各自治体によって異なるため、事前に確認しましょう。
【青森県】東北町商業者等未来経営支援事業費補助金
東北町商業者等未来経営支援事業費補助金の解説をします。
この制度は新築、増改築、改修にかかる経費や事業用の設備導入に必要な経費を対象としています。例えば、事業所や店舗の建設や改装、新たな設備の導入などがこの補助金の対象です。
応募期間は2023年12月28日までとなっていますので、対象となる事業を計画している場合は期限をしっかり把握しておくことが重要です。
補助金の金額は新規事業展開の場合は最大100万円、経営を維持・継続するための事業の場合は最大50万円が上限とされています。補助率は1/3で、補助金の額のうち実際に支給されるのはその3分の1です。
また、「事業の用に供する設備等一覧」の中には「特殊用途自動車」としてキッチンカーが含まれており、これも補助対象となることが明記されています。
【富山県】南砺市創業チャレンジ支援事業補助金
南砺市の創業チャレンジ支援事業補助金は、新規起業や事業立ち上げをサポートするための制度です。
申請期間は2023年4月1日から2024年3月31日までに実施された事業で、その支払いが終わった分について2024年3月31日までに申請する必要があります。つまり、事業を行い、その支払いを済ませた後で申請を行う仕組みです。
この補助金の対象は、南砺市が指定するキッチンカーやレンタルスペースの使用料や賃借料です。
金額面では、補助金の上限は10万円まで。補助率は1/2で、実際の支出額の半分が補助される仕組みです。つまり、対象支出の50%が補助金として戻ってくることになります。
【富山県】射水市創業者支援事業・販路拡大支援事業
射水市創業者支援事業・販路拡大支援事業は、射水市内で創業または事業を営む中小企業者を対象に、創業や販路拡大にかかる経費の一部を補助する事業です。
申請受付期間は、2023年4月1日から2024年2月29日までとなっています。この期間内に支援を受けるための申請が可能です。申請時期を逃さないよう注意しましょう。
対象者は、射水市内で創業したばかりの方(創業から2年以内)、創業を予定している方、または射水市内で事業を行っている方が対象です。これらの方々が支援の対象となります。
支援金の金額は最大で10万円までです。そして、補助率は4/5とされています。つまり、実際の支出額の4/5が補助金として支給される仕組みです。創業や販路拡大にかかる経費の一部を補助することで、事業の安定化や発展を図ることを目的としています。
【福井県】小浜市おばま創業促進事業補助金
小浜市おばま創業促進事業補助金は、小浜市内で新たに創業する者を対象に、車両購入費(キッチンカー等の購入に要する経費)・車両改造費(キッチンカー等の製作に要する経費)の一部を補助する事業です。
申請受付期間は、2023年4月1日から2024年2月29日までとなっています。
小浜市内に住所を有し、小浜市内で新たに創業する者であれば、新規創業を目指す方も含めて応募することができます。
補助金の金額は最大で100万円までです。そして、補助率は1/2で、実際の支出額の半分が補助金として支給される仕組みになっています。
小浜市おばま創業促進事業補助金は、小浜市内で新たに創業する者を支援する補助金です。
キッチンカーの購入や製作にかかる経費の一部を補助することで、新たな事業の創出や地域経済の活性化を図ることを目的としています。
【大阪府】大阪狭山市移動販売等導入事業補助金
大阪狭山市移動販売等導入事業補助金は、大阪狭山市内で移動販売車やキッチンカー等の導入を検討する事業者を支援する補助金です。
現在、この補助金の募集期間が進行中で、締切日はまだ決まっていない状況です。申請を検討している方は、公式サイトなどで締切情報を確認しましょう。
補助金の対象となるのは、二つの項目です。
①車両購入費や改造費
具体的にはキッチンカーなどの購入や制作にかかる経費が挙げられます。また、中古車の購入についても支援の対象です。
②設備導入経費
機械装置や工具・器具、それに伴う費用なども対象となります。
補助金の金額に関しては、最大で30万円までの上限が設定されています。また、補助率は1/2です。
【高知県】宿毛市キッチンカー等導入支援事業費補助金
宿毛市キッチンカー等導入支援事業費補助金は、宿毛市内でキッチンカー等を導入する事業者を支援する補助金です。
申請受付期間は2023年6月26日から12月28日までですが、予算が早期に達する場合は終了する可能性があります。早めの対応が求められるので、申請を検討している場合は期限に注意しましょう。
補助対象期間は、交付決定日から2024年2月29日まで。この期間内に補助金を受け取り、利用することが求められます。
この補助金の条件には、宿毛市内に店舗や事業所を有する事業者(個人事業主も含む)であり、キッチンカー等を導入後、3年以上当該事業を継続する意思があることが挙げられます。
キッチンカーの購入費用は対象外ですが、車両改修費、機械設備費、広告宣伝費、委託費等が対象。
補助金の金額は最大で75万円までで、補助率は3/4です。
【福岡県】久留米市販路開拓促進事業費補助金:キッチンカー導入事業
久留米市は市内中小企業者の販路開拓を促進するため、キッチンカーを導入して新たに移動販売に取り組む事業者を支援する補助金制度を実施しています。
申請受付期間は2023年4月28日から12月15日までです。対象者は久留米市内に事務所を置く中小企業や個人事業主で、キッチンカー事業を新たに開始する方々が対象となります。ただし、他の条件もありますので、詳細は公式サイトで確認が必要です。
支援対象となるのは車両改造費、設備導入費、および車両購入費です。補助金の金額は上限が30万円で、補助率は1/2となります。
キッチンカーの改造や必要な設備、あるいは新しい車両の購入などに費用がかかる場合、この補助金を活用することができます。
キッチンカー開業の補助金【申請の流れ】
キッチンカー開業に際して、補助金や助成金を活用することで開業資金の負担を軽減することができます。補助金や助成金を申請する際には、その大まかな流れを知っておくことが重要です。
各自治体や助成金や補助金により申請方法などに違いがあるので、注意が必要です。以下では、一般的な申請の流れを紹介します。
STEP1:申請書類を作成し提出
キッチンカー開業に補助金や助成金を利用するためには、まず必要書類を作成して提出する必要があります。
具体的な書類の種類としては、以下のようなものが挙げられます。
- 応募申請書
- 事業計画書
- 経費明細書
- 事業要請書
必要書類は、各自治体や補助金や助成金によって異なりますので、必ず公募要領や申請要領を確認して、必要書類を揃えてください。
STEP2:審査
申請書類提出後、審査委員会による審査が行われます。審査には、以下の2つの段階があります。
1.資格審査
資格審査では、申請者が補助金の対象者に適合しているかを審査します。資格審査に通過すると、書面審査に進みます。
2.書面審査
書面審査では、審査員(外部専門家)が申請書類を審査項目ごとに採点します。
書面審査の結果、補助金が採択されるか否かが決定します。審査期間は、約1〜2ヶ月程度を見ておくと良いでしょう。
STEP3:審査結果の合否が通知
審査結果は、申請者に通知されます。採択された場合は公式HP上及び、メール、書面にて審査結果の合否が通知されます。
審査結果の通知に記載されているのは以下の通りです。
採択通知の場合:補助金額、補助対象経費、交付申請書類の提出期限など
不採択通知の場合:不採択の理由など
審査結果の通知を受け取ったら、内容をよく確認します。採択された場合は、交付申請書類を提出する準備をしましょう。
STEP4:事業を開始
審査に合格すると、採択通知が届きます。採択通知には、補助金額や補助対象経費、補助事業の実施期間などが記載。
採択通知を受け取ったら、事業を開始します。事業を開始する際には、申請時に提出した事業計画書に基づいて進めます。
STEP5:事業の報告
補助事業の実施期間が終了したら、事業の報告を行います。事業の報告では、以下の内容を記載します。
- 事業の概要
- 事業の進捗状況
- 事業の効果
事業の報告書は、各自治体や補助金や助成金によって異なります。公募要領や申請要領をよく確認して、指定された方法で作成しましょう。
また、事業の報告書には、実際にかかった経費の証拠書類(契約書や領収書など)を添付する必要があります。
STEP6:助成金・補助金の交付
補助金や助成金は原則、後払いであるため事業を実施した後に事業の報告書を提出し、経費が申請時の計画書通りに使われたという事が認められてから補助金が交付されます。
また、補助金や助成金の対象となる経費は、各自治体や補助金や助成金によって異なります。公募要領や申請要領をよく確認して、対象となる経費かどうかを判断してください。
キッチンカー開業の初期費用相場
キッチンカーを開業するには、車両の購入や厨房設備の設置など、さまざまな費用がかかります。その中でも、車両の購入費は最も大きな割合を占めます。
一般的に、キッチンカーの購入費は200万円〜300万円程度です。また、厨房設備の設置費や営業許可の取得費なども含めると、おおよそ300万円〜500万円程度の初期費用が必要とされています。
キッチンカーを開業する際には、初期費用だけでなく、その後の運用資金も考慮する必要があるでしょう。
以下では、キッチンカー開業に必要な初期費用と運用資金について、詳しく解説していきます。
初期費用は300万円〜1000万円
キッチンカー開業に必要な初期費用は、おおよそ300万円〜100万円とされていて、以下の費用がかかります。
- 車両本体の費用
- シンクや棚などの設備費用
- 調理器具など備品の購入費
- 食材の提供に必要な使い捨て容器の購入費
- 看板などの販促ツールの購入費
初期費用の相場を左右する最大の要素は、車両費です。既存車両を改造する場合は、車両の状態や改造内容によって費用が大きく異なります。
なお、食品衛生責任者の資格は、キッチンカーで営業するためには必須です。食品衛生責任者の資格取得には、講習費用が1万円程度かかります。
キッチンカー(フードトラック)の価格
キッチンカーを開業するためには、キッチンカーの取得が必要です。キッチンカーの取得方法には、大きく分けて3つあります。
- 持っている車を改造する
- キッチンカーを購入する
- キッチンカーのレンタルやリース
ここではキッチンカーの取得方法3種類と相場を紹介します。開業資金を左右するので、ぜひ参考にしてください。
持っている車を改造する
既存の車を改造してキッチンカーにする方法は、キッチンカー専用車両を購入するよりも初期費用を抑えられます。改造費用は、車両の状態や改造内容によって大きく異なりますが、軽バンで15万円程度から可能です。
持っている車を改造するメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- 初期費用を抑えられる
- 自分の好きな車をキッチンカーにできる
- 改造内容を自由にカスタマイズできる
デメリット
- 改造費用がかさむ可能性がある
- 改造に時間と手間がかかる場合がある
- 車検や保険の条件が厳しくなる場合がある
改造する際には、保健所で最低限どのような設備が必要なのかを問い合わせましょう。
キッチンカーで営業するためには、保健所から営業許可や食品衛生許可の取得が必要です。許可の取得には、車内に最低限必要な設備の設置が求められます。
保健所に問い合わせると、具体的にどのような設備が必要なのかを教えてもらえます。
キッチンカーを購入する
キッチンカーの価格は、車両のサイズや設備の充実度によって大きく異なります。新車で購入する場合は約250万円〜1000万円程度、中古車で購入する場合は約100万円前後が相場です。
キッチンカーを購入するメリットは、以下のとおりです。
- 自由度が高い
キッチンカーを購入すれば、自分の好きな車を選ぶことができます。また、改造内容も自由にカスタマイズでき、自分のこだわりを詰め込んだキッチンカーを実現することができます。
- 耐久性が高い
キッチンカー専用車両は、キッチンカーとして使用できるように設計されているため、耐久性が高いです。
- すぐに営業を始められる
キッチンカー専用車両の場合は車両本体に調理設備や冷蔵庫、冷凍庫などが装備されているため、すぐに営業を始めることができます。
キッチンカーのレンタルやリース
キッチンカーのレンタルやリースは、初期費用を抑えてキッチンカーを始めたい場合におすすめです。レンタルやリースの費用は、車両のサイズや設備の充実度、レンタル期間によって異なります。
短期の場合:3万円〜10万円
長期(半年程度)の場合:30万円/月
キッチンカーの事業性を検証したい場合は、レンタルでキッチンカーを試してみて、実際に営業をしてみてから購入を検討するのも良いでしょう。また、短期間でキッチンカーを始めたい場合は、レンタルですぐに営業を始めることができます。さらに、キッチンカーの購入費用を抑えたい場合は、リースもおすすめです。
さらにキッチンカーの費用について詳しく知りたい方は
【入手方法別】キッチンカーの価格相場はいくら?必要な費用も含めて紹介
で詳しく解説しています。
ランニングコスト
キッチンカーのランニングコストは、毎月発生する費用です。ランニングコストを把握しておくことで、収支計画を立てやすくなります。
キッチンカーのランニングコストの主な項目は、以下のとおりです。
- 燃料代
- 駐車場代
- 保険料
- 食材費
- 人件費
- 消耗品費
キッチンカーのランニングコストは、売上によって変動します。そのため、売上予測を立てて、それに見合ったランニングコストを設定することが大切です。
維持費についてさらに詳しく知りたい場合は
キッチンカーの維持費っていくらかかるの?安く抑える方法も解説
で解説しています。
保健所の許可申請
キッチンカーで営業するためには、保健所から営業許可の取得が必要です。営業許可の取得には以下の書類の提出と、キッチンカーの設備の検査が必要です。
- 営業許可申請書
- 営業設備の大要・配置図
- 仕込み場所の営業許可証の写し
- 営業の大要
- 食品衛生責任者の資格を有する証明するもの(食品衛生責任者手帳)
- 車検証写し
- 仕込み場所の水質検査証明書
- 検便検査成績書
許可申請にかかる費用は、2万円ほどの申請料が必要となります。
保健所の許可申請の流れは、以下のとおりです。
- 保健所に事前の相談をする
- 申請書類に記入して申請書提出
- キッチンカー完成後、チェックの日程調整
- キッチンカーを保健所に持ち込みチェックを受ける
- 営業許可証の交付
保健所の許可申請は、キッチンカーの開業に必要な重要な手続きです。事前に準備をしっかりとしておきましょう。
まとめ:キッチンカーの開業は補助金・助成金を使ってスタートしましょう!
キッチンカーの開業には、初期費用やランニングコストなどの費用がかかります。そのため、補助金や助成金を使って、開業資金を抑えることをおすすめします。
補助金・助成金の申請には、一定の条件を満たす必要があります。また、申請手続きは複雑な場合もあるので、事前にしっかりと確認しておきましょう。
キッチンカーの開業を検討している方は、ぜひ補助金・助成金の活用を検討してみてください。
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