キッチンカーをレンタルするときに営業許可は必要？取得の流れや注意点を解説

キッチンカーのレンタルで営業許可は必要？と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、キッチンカーのレンタルでも営業許可は必要です。

キッチンカーの営業許可は、食品衛生法に基づいて定められた許可です。キッチンカーで食品を販売するには、この許可を取得する必要があります。

レンタルキッチンカーの場合は車両名義がレンタル会社になっているため、名義変更手続きが必要です。この手続きには時間がかかるため、事前に準備を進めることが重要です。

この記事では、営業許可の取得の流れと注意点を詳しく解説しています。また、キッチンカーでの販売を長期間行う予定の場合は、キッチンカーのリースや購入も検討することもおすすめしています。

弊社でもキッチンカーのレンタル事業を行っていますのでキッチンカーのビジネスを始める際には、ぜひ参考にしてみてください。

キッチンカーをレンタルして開業するのに営業許可は必要？

キッチンカーのレンタルでも飲食事業を始める場合、営業許可は食品衛生法に基づいて必要です。営業許可取得には、キッチンカーの車両名義と営業許可の名義が一致する必要があります。

レンタルキッチンカーを使用する場合、車両名義がレンタル会社になっているため、名義変更手続きが必要です。この手続きには時間がかかることがありますので、事前に準備を進めることが重要です。手続きをスムーズに進めることで、ビジネスを円滑に始めることができます。

営業許可とは

キッチンカーでの営業許可は、保健所や自治体が定めた衛生基準や規制を満たし、食品の安全性や衛生面での適切な取り扱いが確保されたキッチンカーに与えられる許可です。これがないと、キッチンカーを使った飲食店の営業は認められません。

この許可を得るためには厳格な衛生基準や安全規定を守り、保健所や関連する規制機関の審査を受ける必要があります。

キッチンカーの営業許可の申請時の手数料は、おおよそ10,000～20,000円ほどです。5年ごとの更新には、約8,000～12,000円の費用がかかります。

営業許可を取得するための条件や基準は自治体により異なります。そのため、具体的な手続きや必要書類などは、出店を考えている地域の保健所に直接問い合わせましょう。

保健所では営業許可に必要な具体的なステップや申請書類、審査プロセスに関する詳細な情報を提供してくれます。地域ごとの要件や手続きを把握してスムーズに申請手続きを進めるためにも、保健所とのコミュニケーションは重要です。

詳しくは保健所で取得するキッチンカーの許可とは？取得の流れと注意点も解説をご覧ください。

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キッチンカーのレンタルとは

キッチンカーのレンタルとは、一時的にキッチンカーを借りることを指します。特定のイベントやプロモーションでキッチンカーが必要な場合、または新規に移動販売を始めてみたいと考えている方にとって、非常に便利なサービスです。

レンタル会社によっては、長期間にわたるレンタルをリースとして提供している場合もあります。リースの場合、一定期間（通常は数ヶ月から数年）キッチンカーを借りる契約を結びます。リース料金は通常、月額または年額で支払われ、契約期間が終了するとキッチンカーはレンタル会社に返却。 

契約時にはレンタル料金、リース期間、返却時の条件など、契約内容をしっかりと確認することが重要です。

キッチンカーのレンタル会社の中には、キッチンカーをリースで提供している場合もあります。リースの場合、1日単位での貸し借りができず、維持費がかかることがあるため、契約時の内容がレンタルになっているかを確認するようにしましょう。

レンタルのキッチンカーで営業許可を取得する流れ

レンタルのキッチンカーで営業許可を取得する流れは以下の通りです。                  

この流れは一般的なガイドラインですが、地域や保健所によって手続きや要件が異なる場合があります。そのため、営業を開始する前に、具体的な手続きや条件を確認することが重要です。

保健所に相談に行く

レンタルキッチンカーでの営業許可取得には、まず出店予定の地域を管轄する保健所に相談することが必要です。全国の保健所は厚生労働省のウェブサイトで検索できます。

事業計画（販売予定メニューや出店予定地域など）を伝え、営業許可の条件を確認することが重要です。特に、給排水タンクの容量によって販売できるメニューが異なるため、この点についての確認は不可欠です。

2021年6月に改正食品衛生法が施行され、キッチンカーの営業許可については全国統一の規格が設けられました。ただし、地域ごとに微妙な違いが残っているため、自分の営業予定地域の保健所で確認することが必要です。地域ごとの条件や手続きについて把握することで、スムーズに営業許可を取得できるでしょう。

申請書類の準備をする

キッチンカーの営業許可を取得するための申請書類は、準備すべき書類やその数、名称は自治体ごとに異なることが一般的です。例えば、東京都千代田区での出店の場合、以下の書類が必要になります。 

参考：「食品営業許可の手続き」（東京都千代田区）

これらの書類の詳細や取得方法は、各自治体の保健所や役所のウェブサイトで確認できます。一部の書類はオンラインでダウンロード可能であり、営業許可申請書は保健所のホームページから入手できたり、直接窓口で取得することもできます。

また、食品衛生責任者の資格がない場合は、申請までに取得しましょう。必要な資格を取得するには所定の講座を受講する必要があります。調理師免許を既に取得している場合は、別途食品衛生責任者の資格を取得する必要はありません。

キッチンカーをレンタルする

キッチンカーの開業に向けて、営業許可取得に必要な条件を確認したら、キッチンカーをレンタルしましょう。

レンタルキッチンカーの場合は、既に設置してある厨房機器を変更することは難しいため、自分の条件に合った厨房機器を備えたレンタカーを探す必要があります。

レンタカー会社によって、車種や備え付けの厨房機器は異なります。そのため、自分の条件に当てはまる車種を探すには、複数のレンタカー会社を比較検討することが大切です。

また、実際に調理に使う炊飯器やガス台などの調理器具も一緒にレンタルできる会社とレンタルできない会社があります。調理器具のレンタルが必要な場合は、事前に確認しておきましょう。レンタルできない場合は、調理器具だけを別途レンタルする場所を探す必要があります。

保健所の審査を受ける

キッチンカーの営業許可取得の最終ステップは、保健所の審査を受けることです。

保健所の担当者がキッチンカーの設備を確認し、食品衛生や安全管理が適切かどうかをチェックします。問題がなければ、営業許可が下ります。

車検証の写しやキッチンカーの配置図（間取り図）などは、多くの場合、レンタル会社から取得できますので、事前に相談しておくと良いでしょう。

発行された許可証はお客様から見える場所に掲示します。

審査の結果、指摘事項を受けた場合は、改善して後日再検査を受ける必要があります。スケジュールに余裕をもって、審査を受けるようにしましょう。 

レンタルのキッチンカーで営業許可を取るときの注意点

レンタルのキッチンカーで営業許可を取るときの注意点は3つあります。     

これらの注意点を踏まえて、スムーズにレンタルキッチンカーの営業許可を取得しましょう。

キッチンカーの使用者を自分名義に変更する

キッチンカーのビジネスを始める際には、車検証の使用者名義を自分に変更することが重要です。これは、営業許可を取得するためには、使用者名義が自分であるキッチンカーを保健所に提出する必要があるからです。使用者変更の手続きは、レンタル会社に依頼できます。手続きに必要な書類は、レンタル会社によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。

キッチンカーのレンタル会社を選ぶ際には、車検証の名義変更した上でレンタルが可能な会社を選ぶと、追加の出費を心配する必要がありません。

キッチンカーが保健所の条件を満たしているかを確認する

キッチンカーの営業許可を取得するためには、その設備が保健所の条件を満たしていることを確認する必要があります。以下に、保健所のチェックポイントをまとめてみました。 

これらの条件は自治体やメニューによって異なる可能性があります。

例えば、東京都では、以下のような条件が設けられています。 

具体的な条件項目については、こちらから確認できます。

営業許可の手続きには時間がかかる

営業許可の手続きには時間がかかることが一般的です。名義変更の手続きには約2週間から1カ月程度、営業許可証の発行には約2週間程度の期間がかかります。つまり、キッチンカーの営業許可取得までに、最低でも1カ月程度はかかると思っておきましょう。 

一般的な車のレンタルとは異なり、キッチンカーのレンタルは即時に営業を開始できるものではありません。これは、キッチンカーが販売や調理などのさまざまな活動を行うための特別な設備を必要とするからです。 

また、営業許可の取得には、保健所の審査に合格する必要があります。審査に合格するためには、キッチンカーの設備や衛生管理が十分であることが求められます。

そのため、名義変更の手続きと営業許可の取得の両方を早めに進めておきましょう。 

なお、営業許可取得のサポートをしてくれるレンタル会社もあります。このようなサービスを利用すると、2週間程度ですべての手続きが終わることもあるので、時間に余裕のない方は利用を検討してみてはいかがでしょうか。

キッチンカーでの販売が長くなる場合は他の方法も検討する

キッチンカーでの販売を長期間行う予定の場合、他の選択肢も検討することをおすすめします。

具体的には、以下の2つの方法が考えられます。

キッチンカーでの販売が長くなることを見据えて、上記のような方法も検討してみてはいかがでしょうか。

キッチンカーをリースする

キッチンカーのリースは、レンタルよりも長い期間の運用に向いています。その理由は、以下のとおりです。

キッチンカーのリースでは、ナンバープレートや使用者の変更が必要となるため、1日や2日の短期利用は難しい場合があります。また、キッチンカーリースでは、一定期間以上の利用が条件となる場合があります。

1年以上キッチンカーで出店する予定がある場合は、キッチンカーのリースを検討するとよいでしょう。キッチンカーのリースは、初期費用を抑えて、自分の好きなようにカスタマイズして運用できるのがメリットです。ただし、短期の利用や一定期間の利用が必要な場合があることは留意しておきましょう。

キッチンカーの車両を購入する

長期間にわたってキッチンカーでのビジネスを行う予定であれば、車両の購入を検討することも一つの選択肢です。なぜなら、長期間の運用を考えると、運転資金が増える可能性があるからです。 

例えば、キッチンカーのリースでは、毎月一定の費用が発生します。リース会社によりますが、月額約10万円前後が必要となる傾向があります。これを5年間続けると、合計で600万円以上の費用が発生。

一方、キッチンカーの車両を購入した場合は、初期費用は高額になりますが、ランニングコストはリースよりも安くなる傾向があります。また、買い替えの時期も自分で決められるため、経営状況に合わせて柔軟に対応できるでしょう。

また、キッチンカーを購入する際には、新車と中古車の選択肢があります。新車は、自分の好みに合わせてキッチン設備や内装をカスタマイズできるのがメリットです。しかし、初期費用が高額になるため、資金に余裕がある場合に適しています。 

中古車は、すでにキッチンカーとして完成している車両を購入するため、初期費用を抑えることができます。また、飲食店営業許可を取得するための改造をする手間がかかりません。

まとめ

キッチンカーをレンタルして開業する際には、営業許可が必要です。まず、保健所に相談し、申請書類を準備します。次に、自分の条件に合ったキッチンカーをレンタルし、保健所の審査を受けます。

注意点として、キッチンカーの使用者を自分名義に変更し、キッチンカーが保健所の条件を満たしていることを確認することが必要です。また、営業許可の手続きには時間がかかるため、スケジュールに余裕を持つことが重要です。

長期間の販売を予定している場合は、キッチンカーのリースや購入も検討してみてください。これらのステップを踏むことで、スムーズにキッチンカーのビジネスを始められます。

弊社のキッチンカーレンタルはこちらからお問い合わせください。

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